●征くシリーズ●取材・執筆・写真/本誌編集部
■ オーガニック食材を扱うファームショップ&カフェ「デイルズフォード(Daylesford)」。スローン・スクエア、ノッティングヒル、ピムリコといったロンドンのお洒落なエリアに3店舗を構える人気店だが、その本店はコッツウォルズにある。今回は、英国における『ウェルネス・リゾート』の先駆けとも言える「デイルズフォード・ファーム」を訪れてみた。
近年、大きな時代の変化や社会不安を背景に、物質的な豊かさよりも「生活の質(Quality of Life)」を重視し、心身ともに健やかに暮らせる環境や快適性を求める人が増えてきた。そうした中で注目を集めているのが、心や身体の健康増進とリラクゼーションのための施設や環境が整った「ウェルネス・リゾート(Wellness Resort)」だ。
豊かな自然に囲まれた地で、新鮮な食材を使った料理でお腹を満たし、ヨガや瞑想、スパ・トリートメントでリフレッシュ。日常生活で蓄積した疲労をリセットする――。ロンドンの店舗でも、デイルズフォードこだわりの自然派食材や天然素材の生活雑貨などを購入できるし、併設のカフェで食事を楽しむこともできるが、リゾートならではの魅力を存分に味わえるのは、本店があるデイルズフォード・ファームだけだろう。
デイルズフォード・ファームは、コッツウォルズにある小さな村チッピング・ノートンとストウ・オン・ザ・ウォルドから、それぞれ車で10~15分ほど走った場所にある。同地に農場ができたのは、40年近く前の1988年。その後、2002年に農場併設のファームショップが誕生して以降、少しずつ施設を増やしてリゾート化を目指してきた。
取材班が訪れると、平日の昼間にもかかわらず、多くの人で賑わっていた。ファームショップの入口には、その日の朝に採れた色鮮やかな野菜や果物がぎっしりと並び、店内には自家製チーズ用の低温室、独自のオーガニック農法で育てられた牛・豚・鶏肉売り場のほか、デリカテッセンも充実。パン、ジャム、ワインもあり、どれを買おうか迷うほど種類は豊富だ。さらに、キッチン・生活雑貨、ガーデニング&フラワー、衣料品のエリア、そしてレストラン、スパ、ホテル(コテージ)まで敷地内に点在。日帰りはもちろんのこと、自然の恵みを享受しながらのんびり滞在したくなるような場所であった。
農場併設のファームショップといえば「泥臭い」イメージがまだ強かった時代に、そんな常識を覆し、人々の意表をついた同店。白と木目を基調にした、ナチュラルでありながら上品で洗練された雰囲気は、オープン当時、「コッツウォルズのハーヴェイ・ニコルス(ロンドンの高級百貨店)」と称されたという。この夏、心身ともにリフレッシュしたい人、あるいはコッツウォルズ旅行を計画している人は、ぜひ足を運んでみては?
6年連続!ミシュラン・グリーンスターに輝くレストラン The Troughで舌鼓を打つ


アラカルトで注文するのもいいが、コースがリーズナブルな価格でおすすめ(2コース/£32.5、3コース/£35)。朝食とランチは予約不可なので、早めにレストランへ向かおう。
※ デイルズフォード・ファーム内にあるレストランは「The Trough」のほか、「The Legbar」(The Troughと入口は同じ)、「The Old Spot」の3ヵ所がある。それぞれ営業時間が違うので要注意。
Travel Information ※2026年6月30日現在

Daylesford Farm
デイルズフォード・ファーム
Daylesford near Kingham
Cotswolds, GL56 0YG
www.daylesford.com
Farmshop 8:00~20:00(日曜8:00~17:00)
The Trough & Legbar 8:00~21:00(日~火曜8:00~17:00)
※朝食・ランチはWalk-inのみ
The Old Spot 11:00~16:00
Wine Stall 8:00~20:00(月・火曜8:00~18:00)
【アクセス】自動車:ロンドン中心部からA40、M40を走ってオックスフォード方面へ進む。チッピング・ノートンから約15分、ストウ・オン・ザ・ウォルドから約10分で到着。所要2時間半程度。
電車:ロンドン・パディントン駅からキンガム駅まで行き、そこからタクシー。所要2時間程度。
週刊ジャーニー No.1451(2026年7月2日)掲載


















セール情報をいち早くGET!今週のお買得★食料品『TKトレーディング』