※本稿の写真は、特に記載のない限り、すべて執筆者である森容子氏提供
※写真(左上すみから時計まわり):フェントン・ハウス、キフツゲート© Kiftsgate Court Gardens、リージェンツ・パーク、モティスフォント

イングランドの「国花」、バラの美しい季節になった。これから夏にかけて、そうしたバラはいうまでもなく様々な花がその命を燃やし尽くさんばかりに咲き誇る。今回は、数え切れぬほどある見事なイングリッシュ・ガーデンの中から独断で選んだ10庭園をご紹介する。庭師たちの情熱にも思いを馳せながら、ぜいたくな時間を楽しんでいただきたい。

●征くシリーズ●取材・執筆・写真/森 容子・本誌編集部

トラベル・インフォメーション 2019年6月11日現在

>①モティスフォント Mottisfont 《National Trust》※本文中では「NT」と省略
>②ナイマンズ Nymans《NT》
>③シシングハースト・キャッスル・ガーデン Sissinghurst Castle Garden《NT》
>④フェントン・ハウス&ガーデン Fenton House and Garden《NT》
>⑤クリヴデン Cliveden《NT》
>⑥オスタリー・パーク&ハウス Osterley Park and House《NT》
>⑦リージェンツ・パーク Regent's Park
>⑧バジルドン・パークBasildon Park《NT》
>⑨ヒドコート Hidcote《NT》
>⑩キフツゲート・コート・ガーデンズ Kiftsgate Court Gardens
マークのついているものは、地下鉄で行くことが可能。

●本稿に掲載した開園時間、休園日、入場料などは予告なしに変更となることがあるため、実際に訪れる際には各ウェブサイト(NTの冊子もアップデートされきっておらず不十分)で訪問希望日の最新の情報を必ずご確認ください。特にオスタリー、バジルドンなどは撮影に使われることも少なくなく、その場合は臨時休園・休館となるので要注意。
●場所により、最終入場が閉園(閉館)時間の30分前、45分前、1時間前などと異なるため、最新の情報をご確認のうえ、余裕をもって現地にご到着ください。

①モティスフォント Mottisfont

*6月のバラの季節。
*夏はオープンエア・シアター(野外劇)もあり。

●邸宅は修道院をもとに増改築したもので、13世紀の面影を見ることができる。1930年代に社交家であり、芸術家たちのパトロンでもあったモード・ラッセルMaud Russellの邸宅となり、当時の新進アーティストたちがここに集った。今もギャラリーには20世紀のアート作品のコレクションが展示されている。
●庭園はローズガーデンで有名。オールドローズを中心に350種類以上のバラが咲き乱れる様は圧巻。庭園全体がバラで埋め尽くされ、バラのからまるアーチの下をくぐりながら歩けば、まさに夢見心地。ロンドンからやや遠いが、バラ好きなら早起きしてでも行く価値あり。
●カフェあり。子供向けのアクティビティー、ワイルドプレイエリアもあり。

住所
Mottisfont Lane, Romsey, Hampshire SO51 0LP
Tel: 01794-340-757
www.nationaltrust.org.uk/mottisfont
開園時間
ガーデン:毎日10:00~17:00
(6月は 9:00~17:00、さらに6月6日~22日の木~土は20:00まで)
邸宅&アートギャラリー:毎日11:00~17:00
休園日
12月24、25日
※ハウス 1月7~11日、11月11~22日は休館
行き方
ロンドン中心部から約82マイル(カーナビはSO51 0LN)。
入場料
大人£16.50、子供£8.25、ファミリー£41.25
※6月とバンクホリデーは割高に、逆に15:30以降と邸宅の閉館時は割安になる。
※NT会員、5歳未満、Art Fund メンバー無料。

②ナイマンズ Nymans

*ウォールドガーデンは春・夏ともに見ごたえあり。
*ローズガーデンは6月。

● イングランド南東部のNTを代表する庭園のひとつ。19世紀末にこの土地を買い取ったルートウィグ・メセルLudwig Messelとその一族、そして庭師たちが情熱をそそぎ作り上げた。
● 中世のマナーハウス風に建てられた 邸宅は1947年に大火災に見舞われたが、ルートウィグの孫娘、アンが庭園と一部焼け残った邸宅を蘇らせた。また、世界から集められた珍しい植物のコレクションが見られる。
● 1920年代に作られたローズガーデンは1980年代の改修で美しく蘇った。約115種類のバラが植えられている。
● カフェあり。ファミリーアクティビティーもあり。

住所
Handcross, near Haywards Heath, West Sussex RH17 6EB
Tel: 01444-405-250
www.nationaltrust.org.uk/nymans
開園時間
ガーデン:毎日 10:00~17:00(冬季は16:00まで)
ハウス&ギャラリー:2月4日~11月3日 11:00~16:00(冬季は休館)
休園日
12月24、25日
行き方
ロンドン中心部から約36マイル。
入場料
大人£14、子供(17歳未満) £7.00、ファミリー£35.00
※NT会員、5歳未満無料。

③シシングハースト・キャッスル・ガーデン Sissinghurst Castle Garden

*ホワイトガーデンの中央にあるランブリング・ローズが見頃となる7月初~中旬。

● NTを代表する庭園のひとつで世界的に有名。敷地内にそびえる塔は16世紀に建てられたもので、上に登れば、庭全体が見渡せる。これはお薦め!
● 15~16世紀には大邸宅が建てられていたが、廃墟同然となったところを1930年代に詩人であり作家でもあったヴィータ・サックヴィル・ウェストVita Sackville-Westとその夫で外交官・作家でもあったハロルド・ニコルソンSir Harold Nicolsonが買い取り、ハロルドは庭全体の設計、ヴィータは色彩構成と植栽を担当。30年かけて、色彩豊かでロマンチックな庭園を作り上げた。
● ローズガーデン、スプリングガーデン、コテージガーデン、パープルガーデン、ホワイトガーデンなど春から夏まで見所が移り変わり、どれも甲乙つけがたい。
● レストラン、コーヒーショップあり。

住所
Biddenden Road, near Cranbrook, Kent TN17 2AB
Tel: 01580-710-700
www.nationaltrust.org.uk/sissinghurst-castle-garden
開園時間
タワー&ガーデン:3月9日~10月31日  毎日11:00~17:30
※タワー、ガーデン以外の敷地内は通年、日の出から日没までオープン。
※ガーデンは、食べ物・飲み物、バギー、三脚の持ち込み禁止。
休園日
12月24、25日
行き方
ロンドン中心部から約59マイル(カーナビに頼りきらず、近くまで来たら茶色のツーリストサインを頼りに向かうと良い)。
※NT会員以外の駐車料金は£3。
入場料
3月9日~10月31日
大人£13.80、子供£6.90、ファミリー£34.50
※NT会員無料。

④フェントン・ハウス&ガーデン Fenton House and Garden 地下鉄で行ける!

*春、およびバラの季節。
*秋、りんごの収穫の季節に行われる「アップル・ウイークエンド」は親子で行きたいイベント。

● ハムステッドにある、NTが管理する17世紀の邸宅とその庭園。
● レディー・ビニングLady Binningが1936年に購入し、彼女の所有していた陶器、17世紀の刺繍作品のほか、20世紀初めの絵画のコレクションも見られる。ベントン・フレッチャーBenton Fletcherの初期鍵盤楽器のコレクションもあり、水曜日14:30には、デモンストレーションの演奏を聴くことができる。また、コンサートも定期的に開催される。
● こぢんまりとしているものの、ローズガーデン、テラス、果樹園、キッチンガーデンなどがあり、1年を通して、庭が表情を変える様が楽しめる。

住所
Hampstead Grove, Hampstead, London NW3 6SP
Tel: 020-7435-3471
www.nationaltrust.org.uk/fenton-house-and-garden
開園時間
3月2日~11月3日 水~日およびバンクホリデー 11:00~17:00
休園日
月・火曜日、冬季(11月4日~3月1日頃)
行き方
ハムステッド駅(ノーザン線)から徒歩5分。
入場料
大人 £9.00 、子供 £4.50、ファミリー £22.50
※NT会員無料。

⑤クリヴデン Cliveden

*オリエンタルウオーターガーデンは藤(ウィステリア)の咲く4月下旬から5月頃がピーク。
*ローズガーデンは6月。
*夏はオープンエア・シアター(野外劇)もあり。

● 1660年代に第2代バッキンガム公Duke of Buckinghamにより、テムズ河を見下ろす丘の上に邸宅が建てられたのが始まり。
● 現在の建物は、ウェストミンスター宮殿(現国会議事堂)を手がけた名建築家、チャールズ・バリーSir Charles Barryが1850年代に設計したもの。次々に所有者が変わったが、最も華やかだったのは最後の所有者となったアスターAstor家の時代。20世紀には王室メンバー、政界の著名人、文化人の集まる社交の場として知られ、名高い「プロフューモ事件」の舞台ともなった。
● ハウスは高級ホテルとして使われている。イタリア式テラスから望めるフォーマルガーデン、広い庭園(風景庭園となっている)の散策もお薦め。
● カフェあり。子ども向けプレイエリア、迷路、ウッドランドプレイトレイルなどもあり。

住所
Cliveden Road, Taplow, Maidenhead, Buckinghamshire SL1 8NS
Tel: 01628-605-069
www.nationaltrust.org.uk/cliveden
開園時間
毎日10:00~17:30 (11月3日~2月15日は16:00まで)
※3~10月の月・火・木(午後のみ)限定で可能な建物内の見学にはビジターセンターで発行される時間制チケットが必要(電話での事前予約も可能)。
休園日
12月24、25日
行き方
ロンドン中心部から約30マイル。
入場料
大人 £ 16、子供 £ 9、ファミリー £ 41
※建物内のツアーは要追加料金(NT会員は無料)
※NT会員、5歳未満無料。

⑥オスタリー・パーク&ハウス Osterley Park and House地下鉄で行ける!

*春のスイセン、ブルーベル(5月初旬)を経て、6月のバラの季節。
*週末のヨガクラス、夏場の野外劇など、イベントも盛りだくさん。

● 敷地の入り口から広がる大きな牧草地を抜け、湖に沿って歩いていくと壮麗な館が見えてくる。このネオクラシカルの邸宅は、16世紀にトーマス・グレシャムSir Thomas Greshamが建てたものをもとに、18世紀後半に当時の売れっ子建築家、ロバート・アダムRobert Adam が銀行家のチャイルドChild家のために改築。華やかな社交が繰り広げられた場所だ。
● スコットランド出身ながら、イングランドでももてはやされたロバート・アダムならではの室内装飾の美しさは一見の価値あり。TVドラマや映画のロケでも度々使われている(撮影時には臨時休館となるのでご注意を)。
● 邸宅の外には風景式庭園が広がり、のんびりとした時間を過ごすことができる。6年がかりで、18世紀のフォーマルガーデンが蘇ったばかり。また、敷地内で取れたオーガニック野菜の販売も行われている。
● カフェあり。子ども向けのアクティビティーもあり。

住所
Jersey Road, Isleworth, London TW7 4RB
Tel: 020-8232-5050
www.nationaltrust.org.uk/osterley-park-and-house
開園時間
ガーデン:毎日10:00~17:00
ハウス:夏季11:00~12:00 チケット制のガイドツアーのみ。
夏季12:00~16:00自由見学可 (最終入場15:00)
※ガーデン、ハウス以外の敷地内は7:00~19:30までオープン。
休園日
12月25日
※ハウスは冬季(11月4日~2月後半まで)閉館
行き方
オスタリー駅(ピカデリー線)から邸宅まで徒歩約20分。
ロンドン中心部から約11マイル(カーナビはTW7 4RDで)。
※NT会員以外の駐車料金は£7(現金のみ!)。
入場料
大人£12、子ども£6、ファミリー£30
※NT会員、5歳未満無料。冬季は割安になる。

⑦リージェンツ・パーク Regent's Park地下鉄で行ける!

*リージェンツ・パーク駅方面に近い、ヴィクトリア様式のアヴェニュー・ガーデンAvenue Gardenの春の桜と花壇。
*6月のバラの季節。
*夏はオープンエア・シアター(野外劇)もあり。
アヴェニュー・ガーデン

● ロンドン市民の憩いの場所である、王立公園のひとつ。
● クイーン・メアリーズ・ガーデンQueen Mary's Gardensには1万2,000株のバラが植えてある。それぞれ、品種名が札に書き込まれている(素敵な名前が多い!)ので、ひとつずつ見ていくのもおもしろい。
● 春も美しいが、6月頃の美しさは格別。この時期、バラのからまるポールのそばのベンチが空いていればぜひ座ってほしい。バラの香りに包まれて優雅なひと時を過ごすことができるはず。
● カフェあり。芝生の上でデッキチェア(ただし有料)でくつろぐのも気持ちがいい。

住所
The Store Yard, Inner Circle, Regent's Park, London NW1 4NR
Tel: 0300-061-2300
www.royalparks.org.uk/parks/the-regents-park
開園時間
毎日 5:00~日没
休園日
1月1日、12月25日
行き方
ベイカー・ストリート駅 (ベイカールー線/ジュビリー線/メトロポリタン線/サークル線/ ハマースミス&シティ線)またはリージェンツ・パーク駅(ベイカールー線)より徒歩約10分。
※駐車料金 平日は有料(クイーン・メアリーズ・ガーデンの外周などに「Pay & Display」あり)。
入場料
無料

⑧バジルドン・パークBasildon Park

*6月のバラの季節。

● 蜂蜜色のバースストーンで作られた邸宅とその庭園。
● 邸宅は18世紀後半に建てられたものだが、第二次世界大戦時に軍に接収されて荒廃。接収が解除された1950年代、この邸宅を購入したイリッフ卿夫妻Lord and Lady Iliffeにより復元され、華麗な社交の舞台となった。『高慢と偏見Pride & Prejudice』や『ダウントン・アビーDownton Abbey』 など、人気ドラマや映画のロケにも使われている。
● 眺めもよく、レディー・イリッフのローズガーデンは春からバラの季節が特にお薦め。
● ティールームあり。自然の中、親子でチャレンジできる、ワイルドプレイトレイルもあり。

住所
Lower Basildon, Reading, Berkshire RG8 9NR
Tel: 01491-672-382
www.nationaltrust.org.uk/basildon-park
開園時間
ガーデン:10:00~17:00 (10月29日~2月4日頃 は16:00まで)
ハウス:11:00~17:00 (10月29日~2月4日頃 は16:00まで)
休園日
12月24、25日
行き方
ロンドン中心部から約53マイル(カーナビに頼りきらず、近くまで来たら茶色のツーリストサインを頼りに向かうと良い)。
入場料
大人£13、子供£6.50、ファミリー£32.50
※NT会員、5歳未満無料。

⑨ヒドコート Hidcote

*「ウィルダネスThe Wilderness」と名づけられたセクションの秋の紅葉も美しい。

● コッツウォルズにある、NTを代表する庭園。
● 20世紀初めに、米国出身で優れた園芸家として知られたローレンス・ジョンストン少佐Major Lawrence Johnstonか作り上げた。ウィリアム・モリスなどが牽引したアート&クラフト運動が盛んだった時代で、その影響を受けている。
● 生垣で仕切ったいくつものガーデンで構成され、それぞれが異なる特徴、色彩を備え、どの季節に立ち寄っても表情豊か。レッドボーダーはよく写真撮影に使われている。オールドガーデン、プールガーデンも建物が背景となり絵になる。レッドボーダーの先、スティルト・ガーデンThe Stilt Gardenのゲート越しに眺めるコッツウォルズの風景は特筆に値する。何度でも訪れたくなる名園。テニスやクロケーも楽しめる。
● カフェあり。子供用のトレイルもあり。

住所
Hidcote Bartrim, near Chipping Campden, Gloucestershire GL55 6LR
Tel: 01386-438-333
www.nationaltrust.org.uk/hidcote
開園時間
4月1日~9月29日 毎日10:00~18:00
3月4日~31日/9月30日~10月27日 毎日10:00~17:00
2月9日~3月3日/10月28日~12月15日 土日のみ11:00~16:00
休園日
12月16日~2月8日頃、2月9日~3月3日・10月28日~12月13日の月~金
行き方
ロンドン中心部から約102マイル(カーナビに頼りきらず、近くまで来たら茶色のツーリストサインを頼りに向かうと良い)。
※泊まりがけでキフツゲートなど、他のガーデンといっしょに巡るのも一案 。
入場料
大人£13.50、子供£6.75、ファミリー£33.75
※NT会員無料。冬季は割安。

⑩キフツゲート・コート・ガーデンズ Kiftsgate Court Gardens

*「Kiftsgateローズ」の見頃は7月初~中旬。
© Kiftsgate Court Gardens

● 女性3代の手で作られた庭園で2019年は、創設100周年の記念すべき年。
● 傾斜を利用したドラマティックな眺めが印象的。約50種類のバラが咲き競う中、「Kiftsgate」と名づけられたバラも大きく育ち、見ごたえがある。
● 崖の途中にあるベンチ型のブランコに乗れば、遥か遠くまで広がるコッツウォルズの景色を童心に帰って楽しむことができる。また、ウォーターガーデンは現代的なデザインの庭。急な段差があるなど、足元が悪いところがあるのでそれに備えた靴を履いて出かけたい。なお、子供連れの場合は親が責任をもって監督すること。
● 小さなティールームあり。

住所
Chipping Campden, Gloucestershire GL55 6LN
Tel: 01386-438-777
www.kiftsgate.co.uk
開園時間
5~7月の月・火・水・土・日 12:00~18:00
8月の月・火・水・土・日 14:00~18:00
4・9月の月・水・日 14:00~18:00
休園日
木、金曜日(通年)、火・土曜日(4、9月)、10~3月
行き方
ロンドン中心部から約102マイル。
※Hidcoteのすぐ近くなので、開園日、時間を確認のうえ、あわせて訪れることを提案したい。
入場料
大人 £9、子供 (16歳未満) £3、シーズンチケット£23
※HHA (Historic Houses Association)会員は無料。

会員になる?ならない? ナショナルトラスト

◆今回、ご紹介している10庭園のうち、なんとナショナルトラスト(National Trust=以下「NT」)所有のプロパティ(物件)が8割。まるでNTの「まわしもの」のようだが、意図的に選んだわけではない。NTは、イングランド、ウェールズ、北アイルランドで500以上のプロパティを管理しているだけでなく、その所有・管理するプロパティがどれもハイレベル。「名園」と呼ばれる庭園を訪れてみるとNT管理だった…というケースが少なくない。

◆年会費を払って会員になると、NTプロパティの入場料、駐車代が無料となり、ハンドブックや季刊誌が届く。会員数は2017年に500万人を突破、さらに増え続けているのは、豊かな自然環境や優れた文化遺産を保護し後世に残す趣旨に賛同する人が多いからだろう(しかも、例えば家族会員なら年間4ヵ所を訪れれば「もと」がとれる)。

◆入会は、ウェブサイトでも申し込めるほか、各プロパティでも入会可能(申し込み当日から入場料が無料になる)。www.nationaltrust.org.uk ちなみに、2019年度の年会費は大人(26歳以上)…£72/若者(18~25歳)…£36/ジュニア(17歳以下)…£10/ 5歳未満は無料。また、ジョイント(18歳以上で同じ住所に住む大人2人)は£120/家族会員(同じ住所に住む大人2人と17歳以下の子どもか孫10人まで)… £126などとなっている。

◆主要な注意事項は以下の通り。
*靴に注意。ハイヒールは避けるべき(ヒールの面積が切手より小さいと入場禁止)。
*泥で汚れた靴は泥を落としてから建物に入る。
*室内での写真撮影の際はフラッシュや三脚は禁止。
*各プロパティでの写真撮影のルールを確認すること(NTの所有ではなく、個人所有の調度品や絵画などが含まれると、撮影禁止であるケースがある) *販売目的、出版目的の写真・動画撮影の場合は事前に連絡して許可を得ること。
*リュックサックや大きなバッグは、入り口で預けなければならないプロパティもある。
*ベビーカーなどの使用可否については各プロパティで確認すること。
*ハウス、レストラン、ショップ内では禁煙。ガーデンでも花の香りを楽しむ人達の迷惑となるので喫煙しないこと。
*レストラン、カフェ等が設けられている場合、ハウスやガーデンへの食べ物の持ち込みは原則として禁じられていることが多い。ただ、ピクニックエリアがあればそこへは持ち込み可。事前に要確認。

◆庭めぐりを楽しむためのポイントは以下の通り。
*所要時間は、小さい場所で1~2時間、ハウスとガーデンがある大きめのプロパティでは2~3時間みておきたい。
*天気次第ながら、ランチやお茶をしながらゆっくり過ごせば1日楽しめる。
*ボランティアのスタッフが常駐していて、質問などにもいろいろ親切に答えてくれる。
*親子連れには、子ども用のクイズ付きのマップを配布したり、また、森林エリアに子ども向けのトレイルを用意したりしているところもある。
*ガイドツアーの他にも、不定期でコンサート、野外劇、親子向けのクラフト教室、イースターのエッグハント、りんごの収穫など1年中、各種イベントが用意されているので、それらにあわせて訪れるのもお薦め。

天気の良い週末があれば、早起きしてご家族やご友人とぜひお出かけを!

週刊ジャーニー No.1091(2019年6月20日)掲載