■英政府は、イングランドとウェールズの結婚制度を約200年ぶりに大幅に見直す方針を発表した。法改正が実現すれば、自宅やパブ、城、ビーチ、さらには公海上を航行するクルーズ船や熱気球の上など、これまで認められていなかった場所でも、法的に有効な結婚式を挙げられるようになる。各メディアが報じた。

現在は、結婚やシビルパートナーシップを法的に成立させるには、政府が認可した施設で式を行う必要がある。しかし政府は、現行制度は時代遅れで費用もかさみやすいとして、挙式場所の選択肢を広げることで、より自由で手頃な結婚式を実現したい考えだ。新制度では、登録された司式者が認めた場所であれば、ほぼどこでも挙式できるようになる。一方で、結婚の厳粛さを損なう演出は認められない。「品位の基準」が設けられ、スカイダイビングや急流下り、ジェットコースター上での挙式などは対象外となる見通しだ。ただし、シェイクスピアの朗読や「スウィート・キャロライン」の合唱といった演出は、節度の範囲内であれば認められる。
さらに、民事婚で宗教的な要素を取り入れる規制が緩和され、聖書の朗読なども可能となるほか、ヒューマニストといった非宗教団体による法的効力を持つ結婚式も認められる方向だ。デービッド・ラミー副首相兼司法相は、「現行の結婚法は現代社会の変化に対応できていない。結婚式の高額な費用が、多くの人にとって結婚への障壁になっている」と説明。しかし、自由な選択肢を広げる一方で、結婚制度の意義や永続性を守る仕組みも維持すると強調した。
政府は9月24日まで意見公募を実施し、その後、法案を議会に提出する予定で、制度の施行は来年以降になる見込み。なお、スコットランドではすでに屋外や離島など幅広い場所での結婚式が認められており、今回の改革はイングランドとウェールズでも同様に選択肢を広げるものとして注目されている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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