【PR】2019年10月


数あるレストランの中から「美味しい、お手頃、大人数もOK、個室あり、パーティーメニューあり」等、希望条件にあった場所を見つけるのは至難の業。毎年困ってしまう、悩める幹事さんの一助となることを願いつつ、お助けメモ付きでご紹介!
地図から選ぶ 一覧から選ぶ Oishii Tips地図から選ぶ
一覧から選ぶ ※順不同
Oishii Tips:レストランに まつわる、ミニ・トピック
食事の後に渡す「心付け」と位置づけられる 「チップ」だけど…初めは違った!

欧米のレストランで食事をする際、日本人が頭を悩ますのが「チップ」の習慣。ウェイター・ウェイトレスや、料理を作るシェフたちへの「心付け」(ご祝儀)として支払うものと一般的に理解されている。ここ数年、英国では、「サービスチャージservice charge」の名前で勘定に含まれていることが多く(12.5%と設定されているケースが一般的)、有無を言わさず支払わされている感があるが、もともとの意味は異なったという。
日本では「チップ」で定着しているこの言葉、英語での発音に近いカタカナ表記は「ティップ」とすべきで、つづりは「tip」。その言葉が生まれたのは、『お茶する』場所の草分けとも言えるコーヒー・ハウス内。高価な紅茶に対し、比較的、手に入りやすい価格で販売されたコーヒーのほうが英国庶民の生活に先になじみ、コーヒー・ハウスが繁盛していた17世紀頃のこと。コーヒー・ハウスで、”To Insure Promptness”(迅速なサービスを保証します)を表す「T.I.P.」と書かれた木箱が、ドア近くに置かれたのが最初とされる。木箱にコインを投げ入れると、その音を合図に、先にサーブしてもらえるという、急いでいる人(そして経済的に余裕のある人)にはあり難い仕組みが設けられたのだった。
つまり、「T.I.P.」は先に支払うもので、今の習慣とは違う意味合いだったというわけだ。付け加えておくと、紅茶でお馴染みのトワイニングの創設者、トーマス・トワイニングが初めて紅茶を売り出したコーヒー・ハウスに置かれていたという「T.I.P.」の木箱=写真右上=が、トワイニング本店併設の小博物館に展示してあり興味深い。一度、足を運ばれては?