ホンネで語る!
英国での子育て事情
第3回
子どものバースデー・パーティー
英国での子育てや教育事情について、国際結婚をして英国で暮らす日本人女性たちの生の声を聞くべく、10歳前後の子どもを持つ3名の主婦による座談会を決行。「学校生活」「語学教育」「友達付き合い」をテーマに、熱く語っていただいた(全3回シリーズ)。参加者のプロフィール
(39歳)/在英6年。夫は英国人。子どもは女の子2人(6歳と10歳)。ロンドン在住。
(48歳)/在英20年。夫はイタリア人。子どもは男の子2人(14歳と16歳)。ロンドン在住。
(45歳)/在英18年。シングルマザー、元夫は英国人。子どもは男の子1人(12歳)。ベッドフォードシャー在住。
自由に遊べない子どもたち
― 子どもの友達付き合いで、日本との違いを感じることはありますか?

- 日本では、子どもが「○○ちゃんの家に行ってくるねー」と言って出かけていったり、子ども同士で「今日は○○公園で遊んで、○○ちゃんの家に行って…」と予定を決めたりして、自由に遊びますけど、イギリスでは親が子どもの遊ぶ予定を管理しなくてはいけないのが大変ですね。

- 友達の家までの送り迎えもそうですけど、とくに友達が家に遊びに来る時は本当に大変。「プレイデート」って言うんですけど、学校に子どもを迎えに行った時に、友達の母親に声をかけるんですよ。「うちの子が、○○ちゃんを家に招待したいって言うんだけど、都合はどう?」って。親が企画しないといけないんです。

- 「夕飯はこちらで用意するので、アレルギーのある食べ物や宗教的に食べられないものはある?」って事前に確認して、食事の準備をして。こっちの子どもは、食べ物の好みが偏っている子が多くて…。いつも同じものばかり食べている子も多いから、食べず嫌いな料理が結構あるんです。だから大抵、パスタとかピザになっちゃいます。

- 私はバランスを考えて、ニンジンやキュウリの野菜スティックを一緒に出すようにしています。でも、みんな食べないから、だんだん出さなくなるんですけどね。
バースデーに乗馬!?
― 子どものバースデー・パーティーも、イギリスでは盛大に行いますよね。

- 年齢が大きくなると、本当に仲が良い子たちだけを呼んで自宅でパーティーをしますけど、小さい頃は会場を借りて、大人数でパーティーをすることが多いです。

- 4~5歳の頃までは、子どもがどの子と仲が良いのかよくわからないので、どうしても招待する人数が多くなってしまうんですよね。クラスメイト全員とか。呼んだ、呼ばなかった、という問題も出てきてしまうので…。

「バースデー・パーティーが一番大変なのは、小さい時の2~3年」と話すAさん。
― 会場はどうやって見つけているのですか?

- バースデー・パッケージがあるんですよ。食事やゲーム込みで、会場を借りることができるんです。今は多くの場所で、そういうパッケージが用意されています。
― これまで、どんなバースデー・パーティーを開きましたか?

- お皿の絵付け体験とか、男の子だからレーザーポインターの銃を使ったサバイバル・ゲームもやりましたね。

- 最近ではアイス・スケートです。

- うちはソフトプレイ(屋内の遊具施設)ですね。近所にレジャーセンターがあるんですけど、そこでバウンシーキャッスル(巨大なバルーン遊具)を使えるバースデー・パッケージがあって、それを利用しました。子どもたちは勝手に遊ばせておけばいいし、食事の時間になると、上の階のカフェに係のお兄さんが連れて行ってくれるんです。パーティーバッグ(招待客への手土産)も用意してくれるし、自分が用意するのはケーキだけでした。すごくよかったですよ! あとベッドフォードシャーは自然が多い場所なので、近くにあるオープンファーム(農場)でパーティーをしたこともあります。室内プレイエリアで遊んだり、ウサギやヒツジと遊んだり。そこでもパッケージを利用しました。

- あと、よくあるのが教会のホールを借りて、エンターテイナーを呼ぶケースですよね。男の子のパーティーではマジシャン、女の子のパーティーではプリンセスが来たり。食事は自前になりますけど。

- お金はかかるけど、そういうプランはラクですよね。エンターテイナーのお兄さん、お姉さんが、当日の子どもたちの面倒を全部見てくれますし。
― 費用はどれくらいかかりますか?

- パッケージの場合は、換算すると1人あたり12ポンドくらいなので、クラスメイト全員(30人)を招待すると、300ポンド超えてしまって…大変なことになります。さらに、パーティーバッグも買わないといけないので。

- 子どもが小さい時は、すごくお金がかかりましたよ。

- うちも毎週末、誰かのパーティーに呼ばれていました。

- 娘がこれまで呼ばれたバースデー・パーティーの中で、一番ゴージャスだったのは乗馬。会場は乗馬クラブだったんですけど、1人30ポンド近くかかったんじゃないかな。

- それはすごい!

- たまに、招待した子の兄弟が何の連絡もなく、当日ついてきたりするのよね…。人数分しか用意していないから、追加料金を支払わなきゃいけない。

- それはちょっと常識の範囲外ですね。小さいうちはパーティーに親も同伴するので、下の子を1人で家に置いておけないという事情はわかりますけど。連れてくるのはいいけれど、人数が決まっているプランに勝手に参加されるのは困ります。

- 人数が増えても大丈夫な場合は、カードに「兄弟歓迎」と書くしね。

- ただ、大きくなってくるとパーティーも小規模になるし、呼ばれる回数も少なくなってくるので、大変なのは2~3年くらいですよね。

- そうそう。大きくなると、仲の良い友達同士で映画に行ったり、ボーリングしたり、スイミングしたりとか。

- うちは2人とも男の子だから、ある程度学年が上がったら、み~んなサッカーでした(笑)
プレゼント購入の㊙テク
― ちなみに、プレゼントの予算はどのくらい?

今回の座談会に参加してくださったAさん(左)、Cさん(中央)、Bさん(右)。

- 10ポンドくらいですね。

- 私も10ポンドを目安にしてるんですけど、それだとなかなか難しい。15~20ポンドくらい出すと、いいなと思うものが見つかるんですけど。

- わー、すごいなぁ。

- だから毎年、クリスマス・セールの時に、まとめて買っておくんです。子どもの年齢に合ったおもちゃを、男の子用、女の子用と分けて。そうすれば、急にパーティーに呼ばれても焦らないし、10ポンドくらいで済ませられたりしますね。

- なるほど、それいいですね!

- でも、相場としてはボードゲーム1個とか、そんな感じですよね。

- レゴとか。

- そういえば1回だけ、バースデーカードにお金が同封されていたことがありました。

- 最近、うちも増えてきましたよ。この間、上の子のバースデー・パーティーを開いたんですけど、プレゼントは3人くらいが現金でした。10ポンドくらい入っていたかな。

- 年齢によって、だんだんプレゼントも変わってきますよね。小さい時はおもちゃで、それからギフト・バウチャーになって、最後は現金。「これで好きなものを買ってね」って。
情報源はママ友や先輩ママ
― プレイデートやバースデー・パーティーについての情報は、どうやって得ているのですか?

- 私の場合、知り合いに先輩ママがいたんです。5歳くらい上の子どもを持つ日本人ママで、その女性がこういう習慣があるわよ、って色々教えてくれました。そういう人がないと、何をすればいいか、さっぱりわからないと思います。

- 息子が通った現地校は日本人が多かったから、ラッキーなことに、そういうコミュニティができていました。そこで情報をもらったり、交換したりしましたね。

- 正直なところ、学校はあまり教えてくれないですよね。たとえば学校行事についても、紙を一枚ペラッと渡されて、「こういう行事があります」だけ。何を用意すればいいのかとか全然教えてくれないから、ママ友や、以前にその学校に通っていた先輩ママに「どうすればいいの?」ってよく尋ねていましたよ。

- そういう意味でも、同じ日本人のママ友は大切ですよね。そうじゃないと、学校に直接行って「どうすればいいんですか?」って、毎回聞かなきゃいけないもの。

- 本当に何も知らない、わからないまま、子育てを終える人もきっといると思います。

- でも、そういうことに興味がない人もいて、彼らは行事も参加しないし、パーティーもしないしね(苦笑)

現地校に日本人の母親が多く、ママ友同士で助け合ったと話すBさん。
「英国での子育て事情」全3回シリーズは、今回で終了となります。今後も様々なテーマで座談会をお届けしていきますので、ご期待ください!
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