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■ 第86話 ■もう一つの明治維新

▼タリバンが首都カブールを制圧し、事実上アフガニスタンにタリバン政権が復活した。しかし武装集団に国家運営能力ってあるの?多数の国民が国の外に逃げちゃったとはいえ、アフガニスタンは人口4千万近くを抱える大きな国。国家を運営するためにはちゃんとした行政機関も必要だ。アフガニスタン政府軍相手にマシンガンやロケット弾をぶっ放していた武装集団が官僚不在で国家運営なんてやれるの? やれたらスゴイけど相当な困難が伴うのだろう。そんな時、ロシアや中国が笑顔と共に差し伸べてくる手を安易に握ったら、それはそれでまた厄介な方向に進んでいくような気がするぞ。大英帝国、ソ連、アメリカと大国の都合や思惑に散々振り回された末にいびつなカタチになっちゃったのが今のアフガニスタン。これから先も心配事が尽きない。

▼日本でもおよそ150年前、似たような事態が起こった。明治維新だ。それまで日本を治めていた幕府が突然、薩長などに攻め込まれて瓦解し、新政府が樹立された。江戸に攻め入ったサムライの中に新国家のあるべき姿を明確に描いていた人物は皆無に等しかった。とにかく目障りな徳川を倒す。それこそが最大の目標で、その後は徳川に替わり、薩摩や長州を中心とした新幕府になんのかな、くらいに思っていた人も多かっただろう。勝利を手にした途端にサムライの時代は終焉し、四民平等の世界が来るという一種の裏切りを一体どれくらいの人が想像しながら戦っていたのか。

伊藤博文
伊藤博文ですが、何か?

▼さて、徳川を倒した新政府が目指したのは西洋式の中央集権国家で、しばらくはすったもんだしたが、維新から7年後の1885年には内閣制度が確立した。私はこの薩長の国造りの裏にはイギリスがいたと思っていた。認知科学者、苫米地英人氏の「明治維新という名の洗脳」という著書に私が知りたい事柄が書かれているようだった。電子書籍化されていたので早速アマゾンで購入するとわずか数秒で丸ごと一冊の本がパソコンにダウンロードされた。便利な世の中になったもんだぜ。

▼一般には薩長のバックにはイギリスがいて、幕府側にはフランスが付いていたと言われる。しかしヨーロッパで大国同士が睨み合っている中、彼らは日本が内戦状態になることは望んでいなかった。それでも戊辰戦争は起こった。何者かが戦争を望んでいたからだ。誰だ? 銀行だ。幕末には1863年のセントラル・バンクを皮切りに、わずか数年のうちに東洋銀行や香港上海銀行といった英系銀行が戦争と金の匂いを嗅ぎつけ、続々と横浜に上陸した。ひとたび戦争ともなれば幕府も薩長も莫大な戦費が必要となる。毎度あり~だ。この時の幕府と薩長はまさに鍋の前に置かれたカモとネギ。その中でも一層、ワクワクして日本の情勢に注目していたのが、戦争になると両陣営に張って、どう転んでも儲けるやり口でお馴染みの英仏ロスチャイルド家だ。つまり苫米地氏は戊辰戦争とは薩長はイギリス、幕府はフランスという単純な図式ではなく、実際の旗振り役はロスチャイルドを筆頭とする国際金融資本家たちだったという。そして事実、戊辰戦争は起こった。戦争が終わると今度は新政府に殖産興業や富国強兵を促し、彼らがエージェント(スパイ)と呼んだ伊藤博文や井上馨らが太政官(政府)中心に就くと各地で利益をチューチュー吸い上げていく。なんか、教わってきた幕末明治史と違う。で、最近ちょいちょい出て来るロスチャイルドって一体何者? 無理してグダグダ語るから、興味のある人だけどうぞ。チャンネルは、そろそろ変えてもいいぜ。

週刊ジャーニー No.1206(2021年9月16日)掲載

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