■ヨーロッパでは猛暑や干ばつ、山火事などに見舞われる地域が増加。この事情を背景に、スコットランド北部のハイランド地方など、夏でも比較的涼しい地域を休暇先に選ぶ「クールケーション」(「cool=涼しい」と「vacation=休暇」を合わせた造語)の人気が高まっている。各メディアが報じた。

夏でも雨がちで肌寒い日が少なくなく、「美しいが天気が残念」というレッテルがはられてきたハイランド地方だが、近頃は「暑すぎないから来た」という観光客が増えている。欧州旅行委員会によると、今年4~6月の北欧・英国への旅行者数は前年同期比10%増となり、欧州の他地域を上回った。旅行関連企業の調査でも、「涼しい旅行先」の検索件数は大幅に増加。かつては、太陽を求めて島々やビーチを訪れるのが夏のホリデーの定番だったが、暑さから逃れる旅行への関心の高まりが顕著となっている。
ハイランド地方の中でも風光明媚なことで知られるグレンコーでは、この夏の来訪者数が前年より8%増加。英国の富裕層の間でも、南欧のリゾートからハイランド地方へと行き先を変える動きがみられるという。しかしその一方で、新たな問題も生じている。グレンコーの駐車場や道路脇のスペースは車であふれ、絶景地では観光客の集中が目立つ。スカイ島のフェアリー・プールやエディンバラのロイヤル・マイルも、SNSで人気が高まった結果、「知名度の高さの犠牲者」になりつつあるという。エディンバラは先月、スコットランドで初めて宿泊税を導入し、ホテル料金に5%を上乗せすることを決めた。
また、気候変動の影響はスコットランドにも及んでいる。今年7月にはハイランド地方やエディンバラで山火事が発生し、冬のスキー場も不安定な積雪への対応を迫られている。観光客の増加を地域の活力につなげながら、豊かな自然をいかにして次世代へ残すか。「涼しい休暇」への人気が本格化する中、その両立を探る模索が続けられている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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