■結婚生活が破綻したときの財産の扱いをあらかじめ決める「婚前契約(プレナップ)」は、富裕層や著名人たちの話だというイメージが強かった。ところが、近頃は若い一般のカップルにも広がっているという。各メディアが報じた。

米カリフォルニア州のセリーヌ・ツォイさんとチャールズ・モックさんは、友人から「婚前契約は結ぶの?」と聞かれたことをきっかけに、財産について話し合った。セリーヌさんは「関係が悪化して復讐したいと考えるようになった時ではなく、まだ愛し合っているうちに相談すべきだ」と話す。米国では45歳未満の婚約・既婚者の半数以上が婚前契約を結んでいるとされている。英国でも約10組に1組が契約を結んでおり、35歳未満では約3人に1人との調査結果があるという。
ロンドンの弁護士マーク・ギルマーティン氏によると、ここ1年半で依頼が大幅に増加。一般のカップルからの相談も増えており、特に相続財産を守りたいという声が目立つと話す。英国のベッカ・ギブソンさんもその一人だ。金融業界で働く婚約者デイブさんの収入は、彼女の3倍以上。ベッカさんには前の結婚から3人の子どもがおり、デイブさんにも1人いる。さらに、ベッカさんは両親から相当額の不動産を相続する予定で、それぞれが結婚前から持っていた資産を守れるよう契約を結ぶことにしたという。
婚前契約が広がる背景には、離婚を経験した人や、両親の複雑な離婚を見てきた人が、同じ苦労を繰り返したくないという思いがあると分析されている。さらに、結婚年齢が上がり、30代半ばまでに住宅や事業、貯蓄など守るべき資産を持つ人が増えたことも背景にあると見られている。若い世代への相続が増える「大資産移転」も、婚前契約の増加を後押ししている。
セリーヌさんは、婚前契約は結婚への不信ではなく、むしろ将来について率直に話す機会だと強調。「難しい話し合いを先に済ませたおかげで、私たちはお金のことで一度もけんかをしていない」と話している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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