■ロンドン西部で8月下旬に毎年開かれる「ノッティングヒル・カーニバル」が、今年で60周年を迎える。今回は8月29~31日(29日はチケット制イベント)に開催される予定で、この欧州最大のストリートフェスティバルには数百万人の来場が見込まれている。関係者は、音楽や華やかな衣装だけでなく、カリブ系住民の歴史を次世代に伝える場としての意義を強調している。各メディアが報じた。

創設者の一人、ヴァーノン・ウィリアムズ氏は1960年代にトリニダード・トバゴから英国へ移住した。その妻アリソンさんは45年間にわたり運営に携わってきた。1966年に始まったカーニバルは、カリブ文化を祝うとともに、奴隷制度廃止後の自由を記念する行事として発展した。
アリソンさんによると、カーニバルの背景には1958~59年のノッティングヒルでの人種暴動や、1959年に白人の集団に刺殺されたカリブ系男性ケルソ・コクランさんの事件があるという。1966年、地域の人々を結び付けようと活動家ラウン・ラスレットさんがストリートカーニバルを始めた。8月下旬のバンクホリデー(祝日)を開催期間に選んだのは、子どもたちに学校へ戻る前の楽しい思い出を作ってほしいとの思いからだったとされている。
今年は混雑対策などのため、ロンドン行政から466万ポンド(約9億円)の支援が行なわれることが決定。規模が当初の想定を大きく超え、安全対策への投資が必要になったためだ。一方、関係者は「カーニバルの価値は運営面だけではない」と語る。DJのジェイダ・パスカルさんも、ドミニカ、グレナダ、セントルシア、ガイアナにルーツを持つ自身にとって、カーニバルはアイデンティティーを確認する大切な場だと話す。約40年にわたり参加してきた音響システム運営者グラディ・ワックスさんは、「音楽は人を結び付けるが、カーニバルはさらに多くの理由で人々を一つにする。敵意ではなく、愛と調和によって」と、その魅力を語っている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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