■イングランド環境庁は、猛暑と少雨の影響で水資源への深刻な影響が続いているとして、イングランドの半分を超える地域で干ばつを宣言した。対象はイースト・アングリア、ロンドン、ハートフォードシャー、テムズ・バレー、ハンプシャー、デボン、コーンウォール、ウェスト・ミッドランズなど広い地域に及ぶ。各メディアが報じた。

環境庁によると、河川の水位低下や農作物の早期収穫、山火事の発生など、干ばつの影響はすでに各地で現れている。現在、2000万人以上がホースによる散水禁止措置の対象となっており、今後はさらに厳しい節水対策が導入される可能性もある。今年は降雨量の不足に加え、高温による蒸発が重なったことで、土壌や河川の水分が急速に失われる「フラッシュ干ばつ」が発生。これは長期間かけて進行する従来の干ばつとは異なり、短期間で急激に深刻化する現象だ。イングランドでは2022年、25年に続き、この5年間で3度目の干ばつ宣言となった。
専門家は、気候変動による気温上昇が干ばつの発生リスクを高めていると指摘する。ニューカッスル大学のヘイリー・ファウラー教授は「今回の干ばつは単なる雨不足ではなく、気候の温暖化、水需要の増加、老朽化した水道インフラでの漏水の多さが重なった結果だ」と分析している。環境庁も、このままでは今世紀半ばまでに1日当たり約50億リットルの水が不足する恐れがあると警告している。
農業への影響も深刻で、全英農業者連合(NFU)は「異常気象により食料生産はこれまで以上に困難でコストも高くなっている」と懸念を表明。また、河川の流量低下により、サケの遡上にも支障が出ているという。さらに、消防当局によると、この2週間でイングランドとウェールズでは200件を超える山火事が発生しており、危険な状況が続いている。なお、気象当局は、6月に記録した最高気温を38.0度へ修正し、英国の6月として過去最高を更新したと発表した。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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