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■ 第4話 ■
ストーンヘンジ作ったヤツが分かった -前編-

▼今から5000年ほど前、ブリテン島南西部で巨大建設プロジェクトが始まった。ストーンヘンジだ。重量30トンもある巨大な岩を一体いつ、誰がどうやって、何の目的でぶっ建てたのか、近年の調査でより詳しいことが分かってきた。ストーンヘンジは紀元前3000年頃から1500年ほどかけて作られた。最初のころは堀と土手を巡らせた程度のものだった。やがて掘った穴に木が立てられてウッドサークルができた。その後、おそらく今から4000年ほど前に現在の巨石が立てられた。

▼ストーンヘンジの3キロ東、ダーリントンウォールズで近年、大規模な遺構が見つかった。ストーンヘンジの建設に関わった人たちが暮らしていた集落跡だ。ヨーク大やシェフィールド大の考古学調査チームによると、ストーンヘンジが作られたのは新石器時代後期で大陸からケルト人が渡って来る前だ。彼らが使っていた食器の破片に付着、炭化した遺留物からミルクやヨーグルト、チーズなどの痕跡が検出された。当然牛がいた。煮るかローストされた豚の骨も大量に見つかった。

▼豚はほとんどが若豚だった。冬が到来すると豚のエサが枯渇し餓死する。そのため秋にデップリと太らせ、最小限だけ残して他は冬が来る前に屠殺する。この肉を塩漬けにして越冬用の食糧とする。ハムやベーコンの原型だ。野菜を食べていた形跡は、ほぼ見つかっていないが野外でバーベキューをしていた痕跡が認められた。つまり古代ブリトン人はローストポークやハムと一緒にヨーグルトやチーズを食べていたことになる。なんだ、最近のイギリス人とあまり違わないぞ。思ってたのとちょっと違う。

▼ストーンヘンジには公共事業的要素があり、従事していた人たちは奴隷ではなく自ら集まった建設作業員だった可能性が高い。ストーンヘンジ外周の巨石は30キロ離れたマールバラ丘陵から運ばれた砂岩だ。一方、中央部分に置かれた小型のブルーストーン(玄武岩)はわざわざ240キロ離れた北ウェールズの山脈から運び込まれた。石を船に積んで海と川をドンブラ近くまで運び、その後は人力で現在地までエッチラ運んだ。新石器時代の人が一体どうやってこれだけの造船技術や土木工学を会得したのか。そのヒントはストーンヘンジ周辺の塚(墓)やダーリントンウォールで発掘された人骨にあった。ヨーク大とシェフィールド大の考古学調査チームが遺骨のDNAを調べたところ、意外な人物像が浮かび上がってきた。

▼「ま、まさか、彼らが?」。そろそろ勘づいている人も多いと思う。そう。どうやら今から4000年ほど前のブリテン島には彼らが住んでいた気配がある。「彼らって誰?」「誰なのおぉぉ?」ふっふっふ。もったいつけて次回に続く。 チャンネルはそのまま。

私が作ったストーンヘンジの動画を見るがよい。

週刊ジャーニー No.1124(2020年2月13日)掲載

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