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7:00
週末にしては早起き。カーテンを開けると朝日が差し込んでくる。シャワーのあと船首に出て朝食を食べていると、白鳥の親子が寄ってきたのでパンを振る舞う。今日から、本格的にプチ冒険に出発だ!
9:00
昨晩遅くまで起きていたらしい友人たちも続々と目覚めている模様。それぞれの船を行き来して中を見学させてもらう。友人たちがレンタルした船の中で一番大きいのは6人乗り。どれもデザインが違っていて面白い。我々の船は一番小さいが、船内の段差が少なく、使いやすいデザインであることも判明。今日から参加するメンバーたちも到着。
10:00
いよいよボート操縦の講習開始。遊覧船やカナル・ボートを利用した経験はあっても、自分で操縦するのは今回が初めてだ。約30分のレッスンだが、昨夜、船の設備については一通り説明を受けていたので短めに終わった。内容は船の操縦のほか、長期旅行になった場合の燃料や水の補給、汚水やごみの処理、ロック(水門)の通り方、船を係留するために必要なロープの結び方、フィルターに水草が詰まってしまった際の取り除き方など。2泊3日程度の場合は、燃料・水・汚水のメンテは必要ないようだ。日没を過ぎてからの航行は禁止。ボート会社の担当スタッフに監督してもらいながらおそるおそる操縦席に座り、あたりを軽く一周してウォーミング・アップ。出発準備が整った。
10:30
メンバー全員がレッスンを終え、いよいよダチェットを出発しテムズ河を下る。本日の「レディ・ルイーズ」号には我々夫婦のほか、あとから到着した4名が乗船。初めのうちは、どうやってもぶつかりそうにない大きな橋の下を通るだけでもヒヤヒヤするが、少しずつ慣れてくる。すばらしい晴天にめぐまれ、天井部分を全開にしてオープントップ状態での河下り(日頃の行いがよいせいであろう、と勝手に納得)。別チームでは屋根にのぼり日光浴するメンバーも現れた。ちなみに全船舶は、河川、運河の区別なく、車の運転とは反対の右側通行。
11:00
最初のロックに到着。ここでロックの通過方法を説明しておこう。 ①水門には、原則として「ロック・キーパー」と呼ばれるロックの交通整理を行う人が常駐している(夏場は、まだ空が明るくても時刻が遅いと不在の時もあり)。キーパーに向かってロープを投げると陸側のボラード(bollard=くい)にクルリと巻き付けてから再び投げ返してくれる。 ②このロープをしっかり握りながら水位の上下にしたがって力を入れたり緩めたりして、他の船にぶつかったり水門開閉時の水流に流されたりしないよう船をコントロールする。さっきまで船内でごろごろしていたメンバーも立ち上がり、テキパキとボート前後のロープをさばいたりして見事なチームワークぶりを発揮。どうなることかドキドキしたが、キーパーの手慣れた指示に従い、なんとか無事通過。ヤッタ!
12:00
みな操縦にも慣れ、ロック通過にも自信がついてくる。ロープを固定してから水門が開くまで数分かかるので、陸にあがってから他のボートにお邪魔しておしゃべりをする余裕も出てきた。カナル・ボート(ナロウボートも含まれる)に乗せてもらった時と比べると、テムズ河は河幅が広い分、ボートも広々としていて快適、天井も高め。旅もダイナミックに楽しめそうだ。
12:30
お腹が空いてきたのでキッチンで皆の昼食作り。さっそくワインが開けられて船上ピクニックがスタート。船上での飲酒は禁じられていないため、乾杯しつつクルーズができてしまうのはなかなか素敵だ。とはいえ飲み過ぎて河に落ちないよう気をつけなくては。あれ、救命用具はどこにあったかな…(事前に確認しておくこと)。操縦はいちおう交代制にしたものの、誰もが船長席を降りたがらない。いい歳した男女が皆コドモに還った感じだ。
14:00
ステインズ付近を通過。河沿いは木々と原っぱだけと思いきや、思っていた以上にたくさん家が建っている。丹精込めて世話をしたと思しき庭が岸に添って並ぶ。建物自体もかなり豪華な造りで、少なくとも1艘はボートや小型クルーザーが係留してあり、どんな生活をしている人たちなのかと興味津々(みな裕福そう)。ほかにも家とボートの中間のような、水上に浮かぶ住居=写真右=もいくつか見かけた。別荘なのか、本宅なのか気になるところ。住所はやっぱり「テムズ河○○番地」となるのだろうか。
15:00
あるロックでの待機中、足を踏ん張っていた場所が悪かったようだ。同乗メンバーのひとりがロープを引っ張った際に、足を取られバランスをくずしそうになり、ひやりとする。思わず酔いが冷めた。ロックの両側にはティールームやパブが並んでいて、利用客がボートの行き来を眺めているから、うっかり足を滑らせて河に落ちていたらいいもの笑いの種になるところ。あぶなかった! ロック通過時には、やはり油断は禁物ということだろう。
16:00
目的地の中州までもう少し。ここで朝ボートに乗れなかったメンバーたちが待っている河沿いのパブへとお迎えに参上する。この付近は停泊中の観光用ボートなどの障害物が多い上、本流から外れた水路に入る。パブに近づくと、河幅がぐんと狭くなってきて緊張。なんどもスイッチ・バック(停泊時、ブレーキのかわりにスクリューを逆回転させること)をやり直したのち、ようやくパブの脇に係留。これで全員が合流。
16:30
目的地の中州に到着(WeybridgeのDesborough Island )。河岸は木が茂っていてボラード(くい)もないため、代わりに木の幹にボートをしっかり固定する。夜暗くなってからボートに戻ることも考え、足場をしっかり確保しておいてからひと休み。みんなお疲れさま!
17:30
ボートから食料や荷物をおろす。テント宿泊チームはテント設営(テムズ河にある私有地でない無人の中州では、キャンプの許可をとる必要なし)、船に宿泊するチームはキャンプファイヤー用の薪さがし。バーベキューのしたくを整え、雨天用の簡易テントも設置してパーティーの準備を次々と進めていく。
18:30
火をおこし、キャンプファイヤーとバーベキュー開始。ボートに乗っていただけとはいえ、ロープをさばいたり、岸に飛び降りたりと意外に活動的だったし、おいしい空気も手伝ってみなモリモリ料理をたいらげていく。普段なら下味がどうだソースがどうだのとウルサいくせに、外では肉をただ焼いただけでこんなに美味しく感じるんだ、と妙に感心。
21:00~
参加メンバー最年少の5歳児(友人の息子)がキャンプファイヤーの前で寝始める。起こさないようにそっとボートに連れていく。周りは灯り1つなく空には満天の星。対岸にレストランかホテルの灯りがぼんやり見えるのみ。ミュージシャンの友人たちが持参の楽器でお祝いの演奏をしてくれて感激。パーティーはまだまだ続く。 |
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 ▲係留する際、ボラード(くい)にロープを結びつける。これを「mooring」と呼ぶが、講習では、この「mooring」について納得のいくまで教えてもらうこと! なお、ボラードがなくとも、金属の杭を打ちつけて即席のボラードを設置することも可能=写真下。  ▲テムズ河での遊泳は禁じられてはいないが、船の交通量の多いエリアではお勧めできない。  ▲大きなボートを借りる場合、最初のロックまで、ボート会社のスタッフが同行してくれるサービスが利用できるケースもあり。  ▲操縦しながらカンパーイ。くれぐれも飲みすぎないように!
 ▲水上に浮かぶ住居
 ▲ロック近くには、思わず寄りたくなるようなパブやティールームが数多くある。

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