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■ 第258話 ■「鉄道いらんかえ~」の時代

▶ペリーが日本にやって来た本当の狙い。それは資本投下先の開拓。要は貿易で利益を吸い上げるための市場作りだ。マシュー・ペリー提督。表向きは米政府代表。しかしペリーが裏で超大物ユダヤ人と深く濃い関係だったことは周知の通りだ。ペリーの娘キャロラインの旦那はオーガスト・ベルモントというドイツから移民してきたユダヤ人で金融大富豪。ロスチャイルド家の米国代理人の一人だ。ベルモントはアメリカ社交界にデビューするために名家だったペリー家に接近したと言われている。来日したペリーは口では「仲良くしよう」と言いながら黒船の大砲を江戸に向けて脅した。「捕鯨船への薪や水の提供、水難事故時の乗員保護」というのは可憐な建前。日本を開国させて国際市場に無理やり引っ張り出し「骨の髄までチューチュー」が本音だろう。骨の髄、いいダシ出るのよ。ペリーは幕府に望遠鏡や鉄砲などと一緒に4分の1スケールの鉄道模型やモールス信号機を献上した。この頃のアメリカも産業革命が進み、海外に売りたい商品てんこ盛り。中でも一層力が入っていたのが鉄道と通信機器だ。

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▶産業革命の本家本元イギリスは1830年以降、頭おかしくなったんじゃないの? と言いたくなるほどの鉄道バブルが起きた。「鉄道狂時代」と呼ばれるものだ。1846年までに272社もの鉄道会社が乱立。英国内に6000マイルにも及ぶ鉄路が敷かれた。今日の英国内鉄道網の約6割はこの時に敷かれたと言われている。金持ちはこぞって鉄道会社に投資した。実体のない生まれたての怪しげな鉄道会社の株ですら飛ぶように売れた。そしてバブル崩壊。272もあった鉄道会社は統廃合されてわずか4社となった。バブル経済に踊った成金ブルジョアの多くが文無しになったと言われる。作り過ぎちゃった蒸気機関車も鉄道を敷く技術も行き場を失った。そんな時、ペリーが日本を開国させたという知らせが届いた。「なあぁぁ~、にいぃぃ~」ってんですぐに「オラもオラも」と英国政府の手先がやって来て幕府と強引に条約を結んだ。金の臭いを嗅ぎつけた、実はユダヤ人が経営する英系商社も潜り込んで来た。さらに英系の投資銀行も続々と横浜に集まって来た。

アイアン・デューク型蒸気機関車
アイアン・デューク型蒸気機関車ですが、何か?

▶この頃のイギリス。拡大し過ぎた植民地経営に四苦八苦。植民地が増えれば治める人材も送らねばならない。不満を持った現地人が暴動を起こすし、鎮圧するのも大変。「植民地にするより我が国の製品売りつけた方がいいんじゃね?」と囁かれている時期でもあった。いわゆる重商主義だ。後にアフリカで金やダイヤモンドが見つかることで帝国主義の炎再燃。鬼畜のようにアフリカ大陸を蹂躙していくことになる。欧米列強が日本に開国を迫っていたのはまさにこの「帝国主義ってどうなんだべ?」という休憩期間と重なる。


▶1865年、英国籍ユダヤ系商社「ジャーディン・マセソン」長崎支店のトーマス・グラバーが大浦海岸で英国製の小型蒸気機関車「アイアン・デューク」をデモ走行させた。ちょうどこの年、アメリカでは南北戦争が終結。いつ日本に鉄道セールスマンが舞い戻って来るかも分からない。ロスチャイルドのパリ家も日本に鉄道売ろうと虎視眈々。一方日本はこの直後、薩長が連合し今まさに倒幕の嵐が吹き荒れようとしている。鉄道より新式の鉄砲や大砲ちょ~だいになっちゃうよってな辺りで次号に続く。チャンネルはそのままだ。

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週刊ジャーニー No.1380(2025年2月13日)掲載

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