■職場の同僚の誕生日や結婚、退職などを祝うため、みんなでお金を出し合う「ウィップ・ラウンドwhip-round(寄付)」。いくら払うのが適切なのだろうか。集める側も、何度も催促すれば嫌がられるだけに苦労が多い。この職場での寄付について、BBCが取り上げている。

職場とひとくちに言っても、規模によって対応も異なる。普段一緒に働いているかどうかを基準にするのも一案。ある医療関係者は「一緒に仕事をしたことがなければ、お金は出さない」と話す一方、「結局は、その人が好きかどうかにもよる」と本音を明かす。英国のサイト「GiftRound」が5000件以上の拠出を分析したところ、今年1~3月の1回当たりの寄付平均額は11.65ポンドだったことが分かった。5~10ポンド程度が「無難」で、親しい同僚には20ポンドまで出すという人もいる。
家計に余裕がない場合や、若手社員にとっては、寄付そのものが負担になることも少なくない。17歳だった当時、ある女性は、退職者への贈り物のためとして突然封筒を渡されたものの、お金がなく、手元に残っていた小銭を入れるしかなかったと経験を語る。一方、管理職にも別の悩みがある。200人以上を管理していた元幹部は、面識のない人への寄付まで頻繁に求められ、年間で「数百ポンドを使うこともあり、とても続けられなかった」と振り返る。そこで、直接仕事で関わった人にだけ現金を渡し、それ以外はカードに署名する方法を選んだ。
ところが、寄付のオンライン化が進み、寄付者の名前や金額が職場のチャット上で表示されることもあり、金銭事情や人間関係が意図せず見えてしまう。ケンブリッジ大学のトーマス・ルーレ教授は、直接一緒に働く人や親しい同僚を優先し、個人への催促は避けるべきだと助言。カードを選択肢に加え、贈り物も金額ではなく、相手にとって意味のあるものを選ぶことが大切だと述べる。無理のない範囲で参加できる環境をつくることが、何より重要だが、その実現が容易でないのも事実といえそうだ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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