■管制システムで発生した障害により、英国の主要空港で混乱が続いている。航空データ分析会社「Cirium」によると、昨日(9月8日〈火〉)には英国を発着する1750便以上が欠航し、今日(9月9日〈水〉)も少なくとも153便がキャンセルとなっている。数万人の乗客が影響を受けており、通常の運航に戻るまでには数日かかる見通しだ。各メディアが報じた。

航空管制を担うNATSは、飛行データ処理システムの技術的な不具合が原因だったと説明。マーティン・ロルフ最高経営責任者は謝罪し、復旧に「想定以上の時間がかかった」として全面的な調査を行うと表明した。政府は障害を「受け入れがたい」としており、ヘイディ・アレクサンダー運輸相はロルフ氏を呼び、詳しい説明を求める。政府は今回の障害について、サイバー攻撃が原因ではないと明言する見通し。現在は運航が再開しているものの、機体や乗務員の手配が間に合わず、欠航や遅延が続く可能性がある。
ブリティッシュ・エアウェイズは今日、乗務員と機体の手配が予定通りに完了していないことを理由に190便を追加で欠航する見込み。前日にも260便がキャンセルとなっている。格安航空会社のイージージェットも約200便を欠航し、ライアンエアーでは最大8時間の遅延により6万5000人以上が影響を受けたとされている。例えば深夜の便がキャンセルになった場合は、ホテルなどへの移動手配は難しく、毛布もなにもない状態で空港の床で横になるしかなかった乗客たちのケースも報告されている。
混乱が長引く背景には、航空会社の複雑な運航計画がある。大規模な障害で機体や乗務員が予定外の空港に取り残されると、その後の便にも次々と影響が及ぶ。また、乗務員には法定の勤務時間や休息時間があり、すぐに代替要員を確保できるとは限らない。夏休みの終盤でもある9月上旬ということで、航空需要も依然として高く、空席不足も復旧を難しくしている。NATSでは2023年にも大規模なシステム障害が発生し、約70万人の乗客が影響を受けた。前回とは異なるシステム障害と説明されているが、今回の障害を受け、航空各社からは管制システムの抜本的な見直しを求める声も上がっている。NATSは問題の解決を最優先するとしているが、システム自体が復旧しても、積み残された乗客たちへの対応には時間がかかりそうだ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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