gudaguda_title.jpg

■ 第170話 ■コロンブスはユダヤ人だった!?

▶在米ユダヤ人の不興を買い不買運動を起こされた末に発禁に追い込まれたヘンリー・フォードの著作「国際ユダヤ人」。フォードがアメリカ合衆国の誕生秘話をユダヤ人と絡めて語るくだりがとても興味深い。ユダヤ人たちが激しい抵抗を見せたくらいだから内容にはかなり信ぴょう性があると感じている。先住民族の存在を無視すればアメリカ合衆国の歴史はコロンブスの大航海と共に始まる。

TK Trading
Centre People
ロンドン東京プロパティ
ジャパングリーンメディカル
Dr Ito Clinic
早稲田アカデミー
サカイ引越センター
JOBAロンドン校
Koyanagi
Immigration UK

▶コロンブスはジェノヴァ出身という説が有力だ。だからと言ってコロンブスがイタリア人とは限らない。だって当時まだイタリアという統一国家は存在しなかったから。かつてジェノヴァはヴェネチア同様、交易を生業とする商人が多く暮らす海洋都市国家だった。不思議だった。金儲けを良しとしないカトリックの本家本元ローマの近くにあって、なぜこんなに金儲けに秀でた貿易都市が存在したのか。フォードは言う。ヴェネチアやジェノヴァは「ユダヤ人都市だった」と。そこで思い出したのがシェークスピアだ。「ヴェニスの商人」に登場する金貸しシャイロックはユダヤ人という設定。かつてロンドンのシティにいたユダヤ人は13世紀末に国外追放された。そのためシェークスピアが生きた頃、イングランドにユダヤ人はいない。イングランドでは追放したユダヤ人に色々悪質な尾ひれがつけられ伝説上のダークな存在となっていた。シェークスピアはユダヤ人に会ったことがなかったが「ヴェニスの商人」を盛り上げる格好の存在としてシャイロックという悪役ユダヤ人を創り上げた。シェークスピアも罪が深い。

2度目の登場コロンブス
2度目の登場コロンブスですが、何か?

▶ヴェネチアやジェノヴァが、フォードが言うように「ユダヤ人都市」だったとすると、なぜこういった都市が香辛料などの貿易中継点として栄えていたかが納得できる。商売が苦手なカトリック教徒と違い、各地の物価や通貨価値を掌握し、価格のコントロールをするのはユダヤ人が最も得意とするところ。コロンブスの母親はユダヤ系だったとフォードは言い切る。コロンブスはインドへの西廻りルートを見つける航海に出るための資金をスペインのイザベル女王に無心した。イスラム勢力との最終戦に多忙だった女王は戦争に金が要るため難色を示した。しかし女王を裏で説得した連中がいる。イザベラ女王の周辺には少なくとも3人のユダヤ人がいた。彼らはキリスト教に改宗し、スペイン政権中枢に潜り込んでいた。そして女王に「スペインの財政状況は逼迫しています」「インドにはとてつもない財宝が隠されています。コロンブスならきっとそれを見つけて持ち帰るでしょう」と巧みに女王を焚きつけた。個人的に資金の一部を提供したユダヤ人もいた。女王は折れた。

欧州ヤマト運輸
Kyo Service
J Moriyama
ジャパンサービス
So restaurant
らいすワインショップ
Atelier Theory
奈美デンタルクリニック
Sakura Dental

▶1492年8月2日、スペインから30数万人のユダヤ人が追放された。スペインとはカスティーリャ、アラゴンと言う不仲な2つの王国が連合して出来た国。イスラム勢力を駆逐しレコンキスタが完成したこの年、スペインは2国の結束を強化するため、イスラム教徒に代わる新たな憎悪の対象を必要とした。選ばれたのがユダヤ人だ。ユダヤ人がスペインを追放された翌日の8月3日、コロンブスは遂に出港する。この日程は偶然か? また、船には5人のユダヤ人が乗っていた。これも偶然か? 彼らの目的は何か。そして一行は西廻りインド航路の代わりに新大陸を発見する。これこそがユダヤ人の真の目的だった。ってなこって次号に続く。チャンネルはそのままだ。

週刊ジャーニー No.1292(2023年5月25日)掲載

他のグダグダ雑記帳を読む
ロンドンおすすめレストラン
面白すぎる英国ジョーク
なるほど英国Q&A
ロンドン近郊トラベルガイド
ロンドン最新トレンド
面白すぎる英国史
面白すぎる英国の偉人
ロンドンでアフタヌーンティー