
■ 第142話 ■恐竜はなぜ巨大化し、絶滅した?
▶コロナで世界中が経済活動を停止し、CO2や温室効果ガス排出を劇的に減らしたのに2020年の気温は下がるどころか上がっていたという衝撃の事実。やっぱり地球温暖化の犯人はCO2や温室効果ガスだけじゃないってことだ。こりゃ冤罪だ。今からでも遅くない。CO2や温室効果ガスに謝ろう。ごめんね。
▶恐竜って巨大だ。これまでに見つかっている最大のものはアルゼンチノサウルスという草食恐竜で全長36メートル、体重は100トン前後もあった。36メートルってジャイアント馬場17.4人分。100トンって全盛期の小錦348人分だ。分かりやすくしようとして返って分かりづらくなる典型例だ。それにしても恐竜はなぜ、かくも巨大化したのか。理由は一つじゃないが地球の温暖化も大きく影響している。恐竜が最も巨大化したとされるのがジュラ紀。今から2億~1億4千万年前の間、その中でも特に巨大化が進んだ時期がある。火山活動が地球規模で活発化したことでCO2や温室効果ガスが大気中に大量放出された。そのため温暖化が進み、とくに針葉樹が大繁殖した。草食恐竜は「針葉樹、ちょっと硬いけど食べ放題や~」とバリバリ食べて大きくなった。樹の上の方の葉っぱを独占したい恐竜たちは首をどんどん長くした。重いと支えられないので頭が大型化しないよう、歯やアゴを発達させなかった。その結果、草食恐竜は小顔になった。歯もアゴも弱いので食いちぎった葉っぱをそのまま胃に送った。大量の葉っぱを消化するため胃袋が巨大化し、釣られて他の臓器も肥大化。全体的にどんどんでかくなった。爬虫類の一群である恐竜は巨大化が得意だった。

▶草食恐竜を襲って食べていた肉食恐竜は「最近あいつら、でっかくなって食べづらいな。チッ」と舌打ちした。草食恐竜を食べるため、彼ら自身も巨大化した。肉食恐竜は強力な歯とアゴが必要だったので顔が大きくなった。ティラノザウルス、顔でかい。今から6,600万年ほど前、現メキシコのユカタン半島に直径10キロ、重量460兆トンという巨大隕石(小惑星)が衝突。衝撃波と巨大津波が世界中を襲った。灰や塵が天空高く舞い上がり、その後何年も大気を覆った。太陽光が遮られたことで地球は急速に寒冷化。植物の多くは光合成できずに死に、それを食べていた草食恐竜は絶滅。草食恐竜を食べていた肉食恐竜も同じ運命を辿るなど、食物連鎖の大崩壊が起こった。地球上生物の75%が失われたと言われる。
▶大型恐竜たちが大地を闊歩していた頃、間違いなくCO2濃度は現在より遥かに高かった。諸説あるけどCO2濃度は今の20倍、気温は+10℃前後だったとする説もある。恐ろしい。いや、そうでもない。CO2濃度が20倍で温度が+10℃ってことは単純計算だと濃度が2倍なら温度は+1℃ってこと? えっと、素人発想だけどCO2濃度が2倍になるってとんでもない大事件だけど、それに対して温度上昇は+1℃? ジュラ紀にCO2が爆発的に増えて地球が温暖化したのは事実らしいけど、人間の経済活動によるCO2の増え方程度では大騒ぎするほど深刻な温暖化は起きない気がするぞ。地球温暖化の真犯人を突き止めるため、恐竜や隕石をまるで見て来たかのように語ってやったぜ。CO2や温室効果ガスの冤罪晴らすため次号も薄っぺらい知ったかぶりは続く。チャンネルはそのままだぜベイビー。
週刊ジャーニー No.1262(2022年10月20日)掲載
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