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■ 第8話 ■
あなたもネアンデルタール人

▼グルメな生活をしていたローマ人が去り、いよいよブリテン島にゲルマン人がやって来る。そのゲルマン人のことを語る前に、ちょっとだけ与太話をする。許してちょんまげ。

▼かつてヨーロッパには寒冷地に順応したネアンデルタール人がいた。4万年ほど前に絶滅したと言われてきたこのネアンデルタール人が、実は我々ホモ・サピエンスの祖先たちと交配していたことが近年の研究で分かった。交配、つまり交わって子を成していた。いやん、エッチ。現代人のゲノムには1~4%ほど、ネアンデルタール人の遺伝子が混入しているという。あなたの中にもちっちゃいネアンデルタール人がいる。

▼ネアンデルタール人の身体的特徴は、身長こそ低いが白っぽい皮膚に筋骨隆々で鼻高く目は窪み、瞳はブルー系、髪は金髪、もしくは赤毛という特徴を備えていたという。主にマンモスやトナカイなどの草食動物の肉を大量に食らい、木の実やベリー類も食べていた。知能は高く、言語を操り壁画も描いた。火も道具も使いこなした。屁もこいた。ただし行動単位が血縁者のみだったため、情報が拡散されず進化が遅れた。その後、ホモ・サピエンスとの戦いに敗れたか、環境の変化に順応できずに絶滅したと言われている。共食いを絶滅の理由に挙げる研究者もいる。

@Photaro 日本国立科学博物館に展示されたネアンデルタール人の成人男性個体「ラ・フェラシー」

▼一方のホモ・サピエンスは血縁に関係なくソサエティを形成し集団で安全を確保した。そのため情報の共有が進み、狩りの道具や釣り針、裁縫用具、宗教などがどんどん進化した。

▼私はネアンデルタール人の風貌とライフスタイルにかつて北方に押し込められていたゲルマン民族を重ねている。ホモ・サピエンスはアフリカ起源であり、その一部がアフリカ大陸を脱出。先行していたネアンデルタール人とアラビア半島あたりで出会った。両者は交配し、生まれた混血児たちはほとんどがホモ・サピエンスの集団によって育てられた。そうしてホモ・サピエンスが東進するにつれアラブ人やインド系、アジア系の有色人種に変化していったと考えられる。

▼何の根拠もない私見に過ぎないが、私はその身体的特徴と食生活からゲルマン民族とはネアンデルタールの遺伝子をより濃く継承している人たちではないかと考えている。そう仮定するとイギリスやドイツ、オランダ、アメリカなどに多いゲルマン民族がかつては野菜類にさほど興味を示さず、肉中心の食生活で来たことがストンと腑に落ちる。

▼イギリス料理を必死に擁護しようとしているうちにネアンデルタール人まで出てきちゃった。馬鹿げた仮説だが、いつかどこかの偉い先生が裏付けしてくれる日が来るかもしれない。今は呆れていても、その時が来たら褒めてね。次回、ゲルマン民族最強説につづく。チャンネルはそのまま。

週刊ジャーニー No.1128(2020年3月12日)掲載

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