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なぜイングランドでは「サッカー」ではなく 「フットボール」と呼ばれる?
サッカー(Soccer)とは、アソシエーション・フットボール(Associaion Fooball)のことであり、1863年に世界初のサッカー協会としてイングランド・サッカー協会(FA)が発足した後、上流階級の間で「Assoc」や「Soc」と略されはじめ、やがて「Soccer」へと変化したといわれている。 1904年の国際サッカー連盟(FIFA)発足に伴い、欧州では「フットボール」の呼称に落ち着いた。だが、北米ではフットボールから派生した独自のアメリカン・フットボールなどが人気となり、両者の区別を付けるために「サッカー」と呼ばれるようになったという。日本でも終戦までは「蹴球」と呼ばれていたが、戦後は米国の影響を受けて「サッカー」へと変化。ただ、日本サッカー協会の英語表記はイングランドにならい、「Japan Football Associaion(JFA)」となっている。
イングランド人にとって、サッカーとは?
  「The Freemasons Arms」の店内に設置されているテレビでは、試合のある日にサッカー観戦が可能。(81-82 Long Acre, Covent Garden, London WC2E 9NG/Tel: 020 7836 3115) サッカーはイングランドの「国技」であり、またイングランドがサッカーの「母国」といわれる理由は、協会設立が世界最古というだけでなく、プロ・アマあわせて4万以上のサッカークラブが存在するからだ。これは世界最多を誇る。 最近は不況により激減してしまったが、数年前まではパブがアマチュアチームのスポンサーになるといった文化が根付いていたほど、サッカーとパブも密接な関係にある。自分のサポートするプロサッカークラブの試合がある日は、仲間でパブに繰り出し、ビールを片手に試合を観戦する人は少なくない。また、家族ぐるみで地元の弱小チームを応援し続けるファンも多く、地元と密着した関係がしっかりと築かれているといえるだろう。 余談だが、FA発足時の1863年には、実はパブでサッカーのルールを決める会議が行われていたという。そのパブはフリーメイソンズ・タバーン(現・フリーメイソンズ・アームズThe Freemasons Arms)といい、今もコベントガーデンで営業中だ。
サッカー大会には、どんな種類がある?
各クラブと各国代表の大会があり、 次のように大きく分けられる。
主要な世界大会(男子)
◆クラブワールドカップ(クラブW杯)
クラブの世界一を決める大会。大陸別選手権の覇者6クラブと、開催国の覇者の計7クラブが出場。毎年開催。次回は今年末に日本で開催される。 マンUは2008年に優勝し、イングランド・チームとして唯一、世界ナンバーワンとなった。現覇者、最多覇者ともにバルセロナ(スペイン、2度)。日本勢の最高成績は浦和レッズとガンバ大阪の3位(それぞれ07年と08年)。
◆UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)
過去5年間のクラブW杯覇者を生み出している欧州CLは、名実ともに世界最高峰のクラブ選手権。毎年開催。マンUも常連出場クラブで、過去3度優勝している。現覇者はチェルシー、最多覇者はレアルマドリード(スペイン、9度)。
◆ワールドカップ(W杯)
国の世界一を決める大会。大陸別予選を勝ち抜いた32ヵ国が出場。4年に1度の開催。次回は14年ブラジル大会。 現覇者はスペイン、最多覇者はブラジル(5度)。日本の最高成績は16強。)
◆コンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)
W杯のプレ世界大会。大陸別選手権の覇者6ヵ国、W杯開催国と招待国(W杯覇者)の計8ヵ国が出場。4年に1度の開催。次回は来年のブラジル大会。 現覇者、最多覇者ともにブラジル(3度)。日本の最高成績は準優勝(01年)。
◆大陸別選手権
ユーロ(欧州)、コパアメリカ(南米)、アジアカップ(アジア+オーストラリア)、ゴールドカップ(北中米)、アフリカ・ネイションズカップ(アフリカ)、オセアニア・ネイションズカップ(オセアニア)の6大陸でそれぞれ行なわれ、覇者がコンフェデ杯に出場。北中米とアフリカは2年に1度、そのほかは4年に1度。 日本はアジアカップ覇者であり、同大陸最多優勝国(4度)。
◆オリンピック(五輪)
23歳以下+24歳以上(3人まで)による準世界大会。大陸別予選を勝ち抜いた15ヵ国と開催国の計16ヵ国が出場。 現覇者はメキシコ、最多覇者はハンガリー(3度)。日本の最高成績は3位(1968年)。
イングランド国内の大会(男子)
イングランドのプロリーグ(全92クラブ)は次のように分けられ、これに加えて2つのカップ戦を争う。
- プレミアリーグ(1部)=20クラブ - フットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)=24クラブ - フットボールリーグ1(3部)=24クラブ - フットボールリーグ2(4部)=24クラブ ※5部以下は俗にセミプロと呼ばれる。
フットボールリーグの歴史はプレミアリーグより古く、1888年開始の世界最古のプロサッカーリーグである。当初は12クラブで創設され、その後チーム数の増加とともに階級別のリーグに分割された。1992年になると、放映権やスポンサー収益を伸ばすため、精鋭クラブによるプレミアリーグが創設される。フットボールリーグはその下部リーグとなった。 プレミアリーグ内の順位やカップ制覇の有無は、1部・2部リーグ間の昇格・降格や来季の欧州大会への出場などに影響する。
◆ プレミアリーグ
イングランド1部リーグ。20クラブによって、毎年8月から翌年5月にかけて、ホーム&アウェー方式による総当たりで全38試合を戦う。今年は8月18日から開始される。優勝クラブは翌シーズン、袖に刺繍されているプレミアリーグの獅子が金色になる(通常は紺)。 1~3位のクラブには翌年度の欧州CL本大会、4位のクラブには同最終予選プレーオフ、5位のクラブにはUEFA欧州リーグ(欧州CLの格下大会)の最終予選プレーオフへの出場資格が与えられる。一方、下位3クラブは自動的に2部リーグへ降格し、2部からは上位2クラブと、3~6位の4クラブによるプレーオフを勝ち抜いた1クラブの、計3クラブが昇格する。 現覇者はマンC、最多覇者はマンU(12度、フットボールリーグ時代を合わせると19度)。
◆フットボールリーグカップ
イングランド2~4部が主催するカップ戦のため、大会としての優先順位は最も低い。プレミアリーグとフットボールリーグに属する92クラブが参加。一発勝負のトーナメント方式(準決勝のみホーム&アウェー)。優勝クラブには翌シーズンの欧州リーグ3次予選への出場権が与えられるが、そのクラブがプレミアリーグで4位以上に入った場合は、同5位以下のクラブに欧州リーグの出場権が繰り下がる。現覇者、最多覇者ともにリヴァプール(8度)。
◆FAカップ
世界最古のカップ戦。日本の天皇杯をはじめ、世界中のカップ戦がこの大会を規範にしている。プロ、アマに関係なく、FAに登録している全てのクラブに参加資格がある。一発勝負のトーナメント方式で、どちらのホームで行われるかは抽選で決定。引き分けの場合はホームを変えて再試合を行い、それでも引き分けた場合は延長戦およびPK戦を行う。優勝クラブには翌シーズンの欧州リーグ本大会出場権が与えられるが、そのクラブがプレミアリーグで4位以上に入った場合は、同5位以下のクラブに出場権が繰り下がる。弱小クラブが強豪から金星を挙げる「ジャイアント・キリング(大物食い)」もみどころの一つ。 現覇者はチェルシー、最多覇者はマンU(11度)。
◆コミュニティー・シールド
FA主催のスーパーカップ。プレミアリーグ覇者とFAカップ覇者によって、シーズン開幕の1週間前の週末に行われる。同一クラブが2冠を達成した場合、そのクラブはプレミアリーグ2位と対戦する。 今年は昨季プレミアリーグ覇者のマンCとFAカップ覇者のチェルシーによる試合が12日に行われ、マンCが制した。最多覇者はマンU(19度)。
◆プレミアリーグ2012-13 出場クラブ一覧
- アーセナル - アストン・ヴィラ - ウィガン・アスレチック - ウエスト・ブロミッチ・アルビオン - ウエストハム・ユナイテッド - エヴァトン - クイーンズパーク・レンジャーズ - サウサンプトン - サンダーランド - スウォンジー・シティ - ストーク・シティ - チェルシー - トテナム・ホットスパー - ニューキャッスル・ユナイテッド - ノーリッジ・シティ - フルハム - マンチェスター・ユナイテッド - マンチェスター・シティ - リヴァプール - レディング ※五十音順にて掲載
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