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■ 第253話 ■新春番外編 ニッポンは今年も大丈夫だ

▶謹賀新年でございます。クリスマス辺りからユーチューブで「久石譲in武道館~宮崎アニメと共に歩んだ25年間」を視聴しては泣いていた。天才2人の奇跡のコラボ。子どもから大人まで、世界中の人の魂を揺さぶる日本の至宝。こんなスゴイ人たち、そう簡単に出て来ないだろうなと思っていた。年の瀬、ユーチューブがしつこく推してくる動画があった。「Yoasobi」の「Idol」。「はあ?」だ。もう夜遊びする年じゃないし、筆者のアイドルは10年以上、上戸彩とパフュームのみ。何で「Yoasobi」なのか意味分からん。しかし、怪しい宗教の勧誘くらいシツコイから根負けしてついクリック。そして衝撃が走った。

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▶これまで触れたことのない音の世界。5歳の時にピアノ教室をクビになった身だ。音楽のことは一切分からないけど、椅子から落ちても気づかないほどの衝撃。歌い回しが早過ぎて何歌ってんだかチンプンだけど、英語の歌聴いてもカンプンだから気にしない。とにかく何度も「Idol」を聴いていたらユーチューブが「ほ~ら好きでしょ。じゃ次これ」。まるで印鑑買ったら次は壺を売りつけて来る悪い人たちみたいだ。次をクリックしたらもう二度と普通の世界に戻れなくなりそうで怖かったけど、激しい壺売りセールスに負けて遂にクリック。「Ado」の「唱(しょう)」。椅子から落ちるっていうレベルではない。脳天をこん棒でぶっ叩かれたかのような衝撃で脳みそグシャグシャ。スイカ割り大会でぶっ叩かれるスイカの恐怖を初めて知った。

YoasobiのIkuraとAyase
YoasobiのIkura(左)とAyaseですが何か?©Oricon

▶YoasobiとAdoを聴いているうちに年が明けちゃった、おめでとう。何度も聴いているうちに彼らの楽曲に共通点があるような気がしてヤッホーでググってみた。YoasobiはボカロPのアヤセという男性がインスタで活動していたIkuraという女性に声をかけて結成したユニット。「Idol」はアニメ「推しの子」のオープニング曲だ。一方のAdo。3年位前、17歳の時に歌った「うっせぇわ」がバズったが筆者、聴くことはなかった。ところがこの方、この間にとんでもない進化を遂げていた。彼女もボカロPから楽曲の提供を受けている。ボカロPとはボーカロイド・プロデューサーの略で音声合成ソフトを駆使して曲を制作する音楽家のこと。「檸檬」の米津玄師もハチの名で活動するボカロPの一人だ。彼らは子どもの頃からアニメの強烈なテーマ曲に親しんで育った。「♬お魚くわえたドラ猫」や「♪バ~カボンボン」とは時代が違う。


▶さらに音声合成ソフトで作った曲を初音ミクらバーチャルシンガーに歌わせることで人間では歌いこなせない超高音や超変則的楽曲も作られるようになった。瀧廉太郎が知ったら白目むいてアワ吹いて嫉妬するメソッド。ところがこの世に存在しない歌手だからこそ歌えるはずの曲を歌いこなすとんでもない生身の人間が現われた。それがYoasobiやAdoだと勝手に解釈した。あくまでも個人の感想&知ったかぶりだけどね。そしてこれらに共通するアニメ、ボーカロイド、バーチャルシンガーは全て日本発という事実。日本ならではのガラパゴス的新種の音が世界を席巻しつつある。YoasobiかAdo、ロンドン来ないかなと思って調べたらAdoが来る。ワールドツアーの一環で今年6月19日、キャパ2万人のO2アリーナに立つ。日本の政界は腐敗したポンコツだらけだけど若い子たちは真っすぐでスゴイ。ニッポンは今年も大丈夫だ!

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週刊ジャーニー No.1375(2025年1月9日)掲載

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