ビューリー・エステートの豊かさを実感
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庭の噴水では、小鳥たちが水浴びに興じていた。
ランチを終えて、時計を見てみると3時前。日暮れまでにはまだもう少し猶予がある。 取材班はホテルを後にして、ビューリーの人気の観光スポット、「ナショナル・モーター・ミュージアム(以下NMM)」へと向かった。ホテルの駐車場から出発すると同時に標識が目に入るので、それを追っていけば迷うことなくミュージアムに行き着ける。10分ほどでエントランスに到着。駐車場に車を停めて、エントランスのドアをくぐった。 中に入って初めて、ここが「NMM」の入り口ではないことを知り、軽い驚きを覚えた。無料の「ビジター・インフォメーション」と印刷されたリーフレットを開いてさらに驚いた。 広い! ビューリー・エステートの一部を惜しげもなく使った広大な敷地内に、250台ものコレクションが展示されている「NMM」、シトー派修道会の修道士たち300年にわたって実際に暮らし、祈りを捧げた「ビューリー・アビー(Beaulieu Abbey)」、そしてモンタギュー家の邸宅で、現在、その一部は一般公開されている「パレス・ハウス(Palace House)」および庭園が、それぞれかなりの距離を置いて配されている。 園内の移動のためにモノレールや、アンティークの2階建てバスが用意されているのは、あまりに敷地が広いからであることは言うまでもない。いったん入場料を払えば、モノレールもバスも無料で利用できるので、歩き疲れた時や、小さな子供を連れている時には大いに使いたい。 逆に、エントランスから一番遠い地点にある「パレス・ハウス」までは大人の足で20分余り。園内全体をくまなく徒歩でまわることも可能だ。 この日、取材班は夕暮れと競争するように駆け足で園内を見学したが、1時間ではとても足りない。できれば半日ほどを割いて、じっくりまわりたいものだ。ショップの品揃えも充実しているので、少し目先のかわったお土産やプレゼント選びに最適といえる。 「NMM」での取材を切り上げてロンドンへの帰途に着くころには、空がうす紫色に変わりかけていた。 「NMM」での半日見学と、モンタギュー・アームズ・ホテルでの宿泊を組み合わせれば、日の短いこの季節でも充実したプチ週末旅行が味わえそうだ。そんなことを考えている筆者の頭上で、ひとつふたつと、星のまたたきが増えていくのが分かった。まもなく降りてくる漆黒の夜のとばりの中で、このニューフォレストは今宵も眠りにつくことだろう。その眠りが、これからも変わらず、安らかで静かなものであることを祈った。 とくに今夏8月と9月には、40余年ぶりにラウンド・タワーが一般公開され、200段の階段を上るガイドツアー、「タワー制覇Conquer the Tower」が催行される。城と、かつての狩猟の森「ウィンザー・グレート・パーク」を一望する絶好の機会なので、ぜひ万全の準備で臨んでいただきたい。
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庭から眺めた、モンタギュー・アームズ・ホテル。ちょうど写真の中央あたりで力強く枝を張っている大木が「ニホン・シャクナゲ」。テラス・レストランからもその見事な姿が眺められる。なお、レストランではできれば庭に面したテーブルを予約したい。 |
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