10軒限定、70億円超のマイホーム

 

ところで、現在、新居をお探しの方はいらっしゃいませんか? ロンドンを一望できる美しいお部屋はいかがでしょう? 新築、駅近、景観極めて良、セキュリティ万全、スイミング・プールも使用可、10軒限定の豪華物件です。
と、絶賛売り出し中なのが、最上階展望ギャラリーの下、53階から65階の13フロアにわたるレジデンス・エリア。全10物件を数え、1フロア・フラットのほか、2フロアにまたがるメゾネットタイプの物件もあるというが、間取りや価格帯などは公式には発表されていない。
各メディアによると、価格は3000万ポンドから5000万ポンドに達すると予想されており、日本円にしておよそ43億から72億円になる計算。世界で最も高級な住居のひとつとして知られるナイツブリッジのワン・ハイド・パーク(One Hyde Park)と同ランクになるといわれている。
デイリー・メール紙で、メゾネット物件の間取りの一例を紹介していた。まず下階には、開放感のある広いリビングルームをメインに、クローク・ルーム、応接室そして映画鑑賞ルーム。キッチンの隣には、下に入居予定の「シャングリラ・ホテル」からシャンパンやキャビアなどが運ばれるというサービス・リフトが備えられる。上階の主寝室にはドレッシング・ルームと、スパ仕様のお風呂。さらにジム・スペースとゲスト・ルーム(もちろんドレッシング・ルーム、お風呂付)、とこんな感じだ。
窓には特殊なブラインドが組み込まれ、ギラギラとした日差しを遮るだけでなく、薄暗い日にはその暗さを軽減してくれる効果もあるという。
日が沈み、空の色が浅い青から深い青へと変化していく様子を、シャンパンやキャビアと共に時間を気にすることなく楽しむ。その後は、ジャクジー付きのお風呂に身をゆだね、カーテンいらずの寝室で深い眠りにつく。夜明けとともに目が覚めるとロンドン中が私に「おはよう」と語りかけている…。ああ、なんと優雅な暮らしだろう。
興味がある人は、開発を一挙に手がけるセラー不動産グループにご相談を。ちなみにご近所さんとして、カタール国の王室メンバーが入居するというのがもっぱらの噂だ。

 

 

 

英国初上陸の5つ星ホテル

 

「そんなマイホーム、一般人には夢のまた夢…」と、ぼやきが聞こえてきそうなので、次にいきたい。住居階の下、34階から52階の19フロアを占めるのは、5つ星に輝く、英国初上陸の「シャングリラ・ホテル(Shangri-la Hotel)」だ。
1971年にシンガポールで開業して以来、東南アジアを中心に展開し、同エリアを代表する高級ホテルとして既にその名をとどろかせている。オープン予定は6月、客室は17のラグジュアリー・スイートを含む全202室になる。シャード内に202室ということは、部屋の広さは大したものではないだろう、と想像する人もいるかもしれないが、平均で42平方メートルあり、ロンドンでも最大級の広さを誇るとされている。
52階に設置予定のプールやジム、そしてバーは、香港生まれで新進気鋭のデザイナー、アンドレ・フー氏によるもの。英国で建築を学び、30代にしてシャングリラ東京のエグゼクティブ専用ラウンジ、日本料理店「なだ万」などのデザインを手がけてきたフー氏が生み出す空間には、今から注目が集まっている。
「シャングリラ・ホテル」は、英作家ジェームズ・ヒルトンの小説に描かれた伝説の理想郷「シャングリラ」から名付けられ、同ホテルが提供するのは、宿泊客にとっての理想郷。都会にありながらもリゾート空間を造り出すことに長けたホテル・グループがロンドンの景色を前にどれほどの『シャングリラ』を築き上げるのか、期待に胸が膨らむ。予約サイトは4月オープンを予定している。

 



シャングリラ・ホテル、客室イメージ図。© Sellar