2012年11月15日 No.754

取材・執筆・写真/本誌編集部

香川を応援しに行こう!
マンチェスター&
オールド・トラフォードを征く

産業革命時代、小さな地方都市から英国を代表する大工業都市へと一大飛躍を果たしたマンチェスター。20世紀中頃以降、その勢いも影を潜めてしまったが、再び世界にその名を知らしめたのがサッカーだった。今号では、国際的な人気を集める都市へと復活を遂げたマンチェスター、そしてマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードを征くことにしたい。

栄枯盛衰、英国第2の都市となるか


 「産業革命の発祥の地」「世界初の蒸気機関車が開通した工業都市」――。
マンチェスターについての最低限の知識として教えられてきたことは、こうした事柄ではないだろうか。英国で暮らしている人ならば、もっと身近に民放ITVの長寿ドラマ「コロネーション・ストリート」の舞台、あるいは音楽が好きな人ならば、オアシスやテイク・ザットらの出身地などと連想するかもしれない。
しかし、英国内外を問わず、おそらく現在最もよく知られているマンチェスターのイメージは、「イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)とマンチェスター・シティ(以下マンC)という、二大サッカークラブの本拠地がある都市」といって相違ないだろう。特に、今季からは日本代表MF香川真司(23)がマンUに加入したこともあり、サッカーファンはもちろん、日本人なら一度は訪れてみたい街のはずだ。
かつては、バーミンガムがロンドンに次ぐ英国第2の都市とされていたが、最近の調査によると、若い世代の英国民の過半数が第2の都市はマンチェスターと回答したという。また、長きにわたってロンドンに本拠を置いてきた英公共放送BBCも、今春からマンチェスター郊外のサルフォードへ大々的に移転。この事実だけでも、マンチェスターが英国を代表する一大都市であることは明らかである。
では、一体どのような都市なのか? まずはその歴史を振り返ってみよう。