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■ 第226話 ■超高速ノアの方舟とバベルの塔

▶神様が6日間で作ったこの世界。土こねてアダム誕生。アダムのあばら骨1本からイブが作られた。神様が食べちゃダメと言った「善悪を知る木の実」を食べちゃった2人はエデンの園を追放された。2人の間に生まれたカインとアベルの兄弟。神に可愛がられた弟アベルを、嫉妬した兄カインが殺害。カインは追放された。登場人物みなダメ人間。

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▶カインとアベルがいなくなったのでアダムとイブは再び子作り。男子誕生。セトと名付けた。セトが誰とどうやって子作りしたのか分からないけどその後、順調に子孫が増えた。人口激増したけどどいつもこいつも悪事ばかり働くオタンコナスのクズばかり。神様「わちゃー、教育を間違えた。しゃーない、リセットじゃ」と皆殺し決定。全員悪党だと思っていたら1人だけ神を敬い続け、行いが正しい男がいた。ノアといった。依怙贔屓ぐせの強い神は「この一家だけ残そっと」と決めノアに大きな舟を造らせた。方舟のサイズは全長150メートル高さ15メートル。テムズに浮かぶ戦艦ベルファストが全長187メートルだからあれより一回り小ぶりサイズ。

バベルの塔の一例
バベルの塔の一例ですが、何か? ©Pieter Bruegel the Elder

▶ノアにはセム、ハム、ヤフェトの3人の息子がいた。彼らの嫁、そして数々の動物のカップルも乗せた。豪雨が44日間も続き、洪水となり、地上の生き物全滅。1年経ってようやく大地が姿を現した。神はノアに告げた。「さあ船を降り、動物たちを養い、大いに増やせ」。ノアは神に感謝した。そして神と様々な契約を交わした。神はノアに子孫繁栄を約束し、地上の生き物全ての繁栄と、人間がそれを食べることを許した。人間だけに都合の良い契約。他の生き物、大迷惑。ノアは耕し、葡萄を育ててワインを作った。ある日のノア、しこたま飲んで酔っ払いフルチンでご就寝。父の裸体を見た息子ハム、「いい身体してる」と生唾ゴクリ。父の身体をもてあそんだ。何これ? 本当に聖書? 目を覚ましたノアはハムに「お前、何しとんじゃ」と大激怒。いや、途中で気づこうね。ハム一族は以降、呪われ者となる。ハムはアフリカ方面に追放され、肌の色が濃くなり黒人となった。人類のルーツはアフリカにありという説を真っ向から否定する黒人誕生ストーリー。一方、セムの系列からアブラハムが誕生し、イスラエル人とアラブ人の祖となる。イスラエルのガザ侵攻以降、英国でも反ユダヤ主義的事件が目立つ。反ユダヤ主義は英語でアンチ・セミティズム。セミティズムとは「セム風」以外に「ユダヤ主義」の意味がある。つまりセミティズムの語源とはノアの子、セムにある。


▶ノアの方舟から時流れ、人々は同じ言語を話していた。ある日、人々は天まで届く塔を作ろうと画策。神は人々が神の存在に近づこうとする企てに激怒。そして「千億年早いわ」とおしおきビーム炸裂。途端に人々の言葉が乱れ始め、お互いに何言ってんだか分からなくなった。共同作業が困難となり、塔は放棄され人々は四方に散って行った。これがバベルの塔。バベルとはヘブライ語で「混乱」の意。人は言葉が通じると悪さするってんで世界には数多の言語が存在するようになったらしい。神に言葉を返すようだが、逆じゃね? ここまでが「旧約聖書」の神話部分。この後、ユダヤ、キリスト、イスラム教の祖、アブラハム登場へと続く。一神教を知る上で「旧約聖書」はとても勉強になった、ってな辺りで次号に続くぜ。チャンネルはそのままだ。

参考:阿刀田高著「旧約聖書を知っていますか」他

Kyo Service
J Moriyama
ジャパンサービス
らいすワインショップ
Atelier Theory
奈美デンタルクリニック
Sakura Dental

週刊ジャーニー No.1348(2024年6月27日)掲載

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