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■ 第112話 ■進撃の巨人、大英帝国の闇

▶ふと振り返った。当欄が始まったのは2020年1月23日号。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス内でコロナ感染者第1号が確認される数日前だ。当欄は「イギリスのメシはなぜこんなに残念なのか」を浅く掘り下げ「イギリスのメシはマズくない説」に軟着陸する予定で始めたが、日々コロナが深刻となり3月23日にロックダウンに突入。直後に志村けんさんが亡くなり筆者号泣、錯乱状態。その後は制御不能となり、糸切れタコの暴走が始まった。

▶同年5月25日、米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイド氏が警察官に殺害され、人種問題に発展した。当欄も引きずられるように人種問題に向かい始めた。黒人差別の歴史から、ユダヤ人の歴史に首を突っ込んだことでロスチャイルド家と向き合うようになった。そして昨年10月末よりロスチャイルド・ロンドン家の繁栄をグダグダと語って来た。同じドイツ出身の英王室ハノーバー朝(現ウィンザー朝)に接近して借金漬けにした。ロスチャイルド家がフランクフルトのゲットーにいた時代からの常套手段。金庫番となることで君主の信頼と寵愛を勝ち取り、迫害から資産と命を守る盾に君主らを利用した。フランクルフルトから送り出されたロスチャイルド5兄弟のうち、ロンドンにやって来た3男ネイサンはナポレオン戦争を利用して大儲け。その後、中央銀行であるバンク・オブ・イングランドを押さえて通貨発行権を手に入れた。ロスチャイルド家2代目当主ライオネルは庶民院(下院)議員となった。ライオネル側近のディズレーリはユダヤ人初の首相となりヴィクトリア女王の寵愛を受けた。ユダヤ人資本家に対して何かと邪魔をする貴族院(上院)を突き崩すため、3代目ナサニエルが男爵の称号を手に入れ貴族院入りした。この後、両院ともにユダヤ人やユダヤ人資産家令嬢と没落貴族の間に生まれたハーフ議員が増えてゆく。つまり20世紀が明けた頃のイギリスとは王室から政財界、シティ、中央銀行に至るまでロスチャイルド家に支配されていたとまでは言わないが、二人三脚といっていい状態にあった。19世紀中頃、巷間こんなことが言われていた。「ヨーロッパには6つの大国がある。イギリス、フランス、オーストリア、プロシア、ロシア、そしてロスチャイルド」。確かにロスチャイルド家の富はこの時、世界のどの国よりも多かった。しかしロスチャイルド家には国家というボディがない。そのため当時最も勢いのあった大英帝国の懐深く入り込むことで史上最強の海軍力を誇る強靭なボディを手に入れた。

ヴィクトリア女王
七つの海を制した頃のヴィクトリア女王ですが、何か?(1887年、68歳)

▶4世紀頃、ブリテン島にやって来たアングロサクソン人が他のゲルマン民族やスラブ民族より優れていた訳ではない。むしろ長い間、ローマ教皇やスペイン、フランス、神聖ローマ帝国の陰で右往左往する二流国だった。18世紀後半、産業革命が起こった。工業製品はすぐにコピーされる。従って産業革命だけで100年に及ぶ英国の大繁栄「パックス・ブリタニカ」は説明できない。大英帝国はロスチャイルド家を頂点とする国際金融資本家たちと手を結び、ポンドを基軸通貨に出世させ、世界のマネーを支配することで巨人化していく。イギリスが侵食される様子をジッと見ていたアメリカはロスチャイルド家を激しく拒絶する。そんな時、ロスチャイルド家が目を付けたのは大国清の横に浮かぶイギリスによく似た島国だった。恐怖に失禁したところでオムツ替えタイムとなった。チャンネルはそのままだぜ。

週刊ジャーニー No.1232(2022年3月24日)掲載

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