ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

ロンドンのナイツブリッジで宙吊りのサイを発見した

高級ショップが立ち並ぶナイツブリッジ・エリア。歩いて散策するにはいいのですが、バスや車で通るとなると、かなりの確率で交通渋滞にはまってしまいます。なかなか進まずにイライラした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? 先日、バスに乗ってロンドン中心部に向かう途中、案の定、渋滞にはまってしまいました。ダブルデッカーの2階からあたりをボーっと見ていると、目に飛び込んできたのは宙吊りになったサイ(の模型)!

場所はナイツブリッジの通りにあるブルガリ・ホテルの隣で、5月に新しくオープンした米国の超高級ジュエリー・ブランド「Samer Halimeh」の旗艦店の上。『金持ちが集まる世界の中心地』とも呼ばれるナイツブリッジにあって、最高額で2000万ポンド(!!!!!)のダイヤモンドの指輪が販売されているのだそうです。

さて、この吊られたサイ。各地でグラフィティが描かれていたり、インスタレーションが設置されていたりするロンドンですから、きっとアートなんだろうなーと思い、調べてみました。 作ったのは、イタリア人アーティストのステファノ・ボンバディエーリ(Stefano Bombardieri)氏。ボンバディエーリ氏によると、「人類と自然のつながりについて考える機会を促すための、挑発的な彫刻」なのだそうです。

自然環境保護団体のWWF(世界自然保護基金)によると、南アフリカやインドネシアではサイの密猟が続いており、高価な彫刻への加工、万能薬としての使用を目的にその角が高値で売買されるとのこと。なんだか悲しくなります。そのため、WWFではサイを保護する活動が行われ、同ブランドはこの活動を支持していることから、このアートが飾られているのだそうです。採掘をめぐる倫理的な問題がつきまとうダイヤモンド業界なので、「この作品でイメージアップを狙ったんじゃないのー?」とちょっと曲がった見方もできますが…。このサイによって人々が啓発され、1頭でも多くのサイが守られますように。(編集部C)