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ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

ゲイ、ドラッグクイーン…かつての「SOHO」を見てきた

ⓒSTUFISH

現在、ホルボーンのピーコック・シアターでは、ロンドンの繁華街ソーホーをテーマにしたショー「SOHO」が上演中です。集う人や時代の移り変わりに伴い、姿を変えてきたソーホー。今とは異なるソーホーの過去が垣間見られ、昔のソーホーを知る人はもちろん、知らない人も楽しめる面白いショーだったので、ご紹介します。

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前半は「昼間」、後半は「夜」の2部構成。物語は、主人公の男性が地下鉄に乗ってソーホーに降り立つ場面からスタートします。ソーホーを彷徨う主人公は、不良に絡まれお金を盗まれたり、チャイナタウンで働かされたり…。


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過去と現在タイムスリップを繰り返しながら、ソーホーの街をパフォーマンスとともに表現していきます。舞台の天井から空中ブランコや、ロープが降りてきて、次はどんなアクロバットが始まるんだろうと、わくわく&ゾクゾク!

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ドラッグクイーン、ゲイカップル、伊達男、ホームレスにパンクロッカーなどが登場し、20代から80年代のソーホーで見られた「あるある(いたいた)」なシーンが満載。セックスピストルズやデビッドボーイなど、各時代の流行歌も楽しめます。

ところでソーホーといえば、現在、再開発の真っ只中。誰もが1度は目にしたことがあるであろうオアシスの大ヒット・アルバム「モーニング・グローリー」のジャケットで、ギャラガー兄弟が歩いている「バーウィックストリート」もソーホーです。レコード屋が並び、日中は野菜売りのマーケットとして賑わっていたその通りも、現在は高級フラットが建設中でレコード屋はチェーン店やおしゃれな飲食店に変わり、個性がどんどん薄れていっています。どこの街も同じようになっていく…と嘆く声も聞こえてきます。

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たとえば、ショーにも登場する老舗クラブ「マダム ジョジョ」。ここは、ゲイ、ドラッグクイーン、音楽が好きな若者など、マイノリティーや貧しい者であっても彼ら自身が流行を発信し彼ら自身で街を作り出す、自由で唯一無二の場所だったソーホーの象徴的存在だったように思います。2014年に閉店し、その後、周りの後押しもあって再オープンしましたが、当時の妖艶で自由な空気はもうあまり感じられません。

そういった意味でも、かつてのソーホーが今回テーマとして大きく取り上げられていたことが嬉しく、改めて体感できました。もちろん昔のソーホーを知らない人でもなじみのある街並みが映像で映し出されて、現在と比較しながら楽しめます。上演中、台詞はなく、舞台装置とパフォーマンスで表現しているので、子供や英語が苦手な人でも問題なし。20日まで上演中です。(編集部Y&S)

SOHO
Peacock Theatre, Portugal Street, Holborn, WC2A 2HT
5月20日まで
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