慶應義塾ニューヨーク学院  ロンドン説明会 9月20日 (金) 6 PM - 7:30 PM
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ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

日本のウルトラ・テクノロジスト集団「teamLab」のエキシビション

現在、ピカデリーにあるギャラリー「Pace London」で開催中の teamLab(チームラボ)によるエキシビションに行ってきました。

「Transcending Boundaries(境界を超越する)」と題された今回のインスタレーションを手がけるteamLabは、日本のウルトラ・テクノロジシスト集団で、プログラマー、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、様々な分野のスペシャリストから構成されています。ウェブ、アプリ、空間設計、店舗TV-CM、舞台演出など、多様な分野でものづくりを行っており、デジタルを駆使したアート作品は、海外でも賞を受賞するなど、高い評価を得ています。今回のエキシビションも開始前からロンドンの各メディアで紹介され話題になり、入場無料ということも手伝って、予約は早々に定員に達してしまいましたが、幸いにも鑑賞することができました。


3部屋ある展示室の一番大きな部屋には、壁をつたって流れ落ちる滝が。「憑依する滝(Universe of Water Particles, Transcending Boundaries)」というインスタレーションで、幾筋もの水流は、人をよけて流れていき、空間にやわらかな線が描かれます。白い衣装を着たモデルが撮影をしていました。まさに境界を越えたファッションとアートの融合! そして、水の流れは同じ空間にある他の作品上にも投影され、各作品の境界も越えて新たな作品が生み出されていきます。


上の作品は「花と人(Flowers and People, Transcending Boundaries - A Whole Year per Hour)」。今回のエキシビションでは、白い服を着てくることが推奨されていますが、会場で白いマントを借りることもできます。人の身体に幻想的な無数の花が咲き、来場者はみんな夢見心地で幸せそう。

これは「Enso / 円相」。「円相」は円形を一筆で描いた禅における書画のひとつで、悟りや心理、宇宙を円として具現化したものです。空間に表現された円相は、墨の濃淡、筆の動き、力強さなどがフレームの中で変化していきます。視点が変わることによって見え方がかわり、じっと見入っていた自分が無心になっていたことに後で気づきました。

「一時的な命」を意味するこちらの「Impermanent Life」は、寺院の襖絵や天井絵に描かれた迫力ある日本画のよう。桜が咲いては散り、円が生まれ、大きくなっていく。桜の儚い命、光と暗闇、繰り返される生と死、輪廻転生の世界観を思わせる作品です。

ここで紹介した以外の作品もあり、入場制限時間の20分ではもの足りなかったほどですが、こうしたインスタレーションを無料で堪能できるのは、アートへの造詣が深い街、ロンドンならでは。この街に住んでいることに大いに感謝しました。(編集部 H)

teamLab: Transcending Boundarie
期間:3月11日まで
会場:Pace London(6 Burlington Gardens, London, W1S 3ET)
入場無料(要予約)
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