ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート
パンクなパブ・チェーン「Brewdog」/英国パブ巡り03
英国でいま最も勢いのあるパブ・チェーン「Brewdog」。スコットランドで2007年、2人の男性と1匹の犬でマイクロ・ブルワリー(小規模醸造所)を創業し、2010年にパブをオープン。今ではロンドンをはじめ、英国各地、そしてバルセロナ、ベルリン、サンパウロ、六本木にも支店を構えています。クラウドファンディングで日本円にして20億円ほどの資金を集めており、その手法は起業家らからも注目を集め、創業者ジェームズ・ワット氏の型破りなビジネス哲学を収めた本「Business for Punks(ビジネス・フォー・パンクス)」は、日本語にも翻訳されているほど。
さて、今回向かった先は、Soho店。夕方になると多くの人でにぎわい、隣の人の声も聞こえなくなりますが、ランチ時は落ち着いています。カウンターの奥に↑このような電光掲示板があり、ビールの銘柄、タイプ、アルコール度数と合わせて書かれていて、わかりやすい!
自社ビールのほか、定期的に他社のビール(ゲスト・ビール)が入れ替わります。いつ訪れてもビールに詳しい店員さんがいるので、新しい味を試したい人はかなり楽しめるはずです。グラスに描かれたマークが、ブリュードッグのブランドマーク。看板ビールは「Punk IPA」で、大量のホップを使った強い苦味とホッピーな香りが特徴です。創業時より「パンクの精神」を掲げており、その思いがこの看板商品の名前に表れています。
料理はおつまみに最適のピリ辛「チキン・ウィング」のほか、定番のバーガーが各種。写真はチキンバーガーの「Cluck Norris」です。アボカド、スパイスの効いたケイジャン・マヨ、コリアンダーが挟まっています。チキンは外がカリッカリで、中身はジューシー。そこにアボカドの食感が加わり、不思議なコンビネーション。Cluck Norrisの料理名は、米国の俳優で社会活動家のチャック・ノリスももじったとのこと。他に「Tattoed Dog」「Melted Ego」など、一ひねりした文字がメニューに並んでいます。
ちなみに、こちらが創業者ビジネス・フォー・パンクス。「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ」「人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ」など、パンチの効いたフレーズがAmazonで紹介されています。
ロンドンではソーホー店以外にも、ショーディッチ、クラーケンウェルなどに支店あり。(編集部N)