ぶらりんぐロンドン

ジャーニー編集部がロンドンの街をぶらりとレポート

桶にラムネに風呂敷!「Bath」のエキシビション開催中

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1月28日までFulhamで開催中の「Bath」文化に焦点をあてたエキシビションに行ってきました。会場は、世界的な建築家の故ザハ・ハディド氏によって設計された「Roca London Gallery」。バスルーム・ブランド「Roca」の商品を展示するギャラリー内の一角を利用して行われています。

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ハディド氏らしい曲線が特徴的なギャラリー内。
「Soak」「Steam」「Dream」の3つのカテゴリーで、現代建築家やデザイナーの作品が、写真や映像、オブジェクトなどを用いて紹介され、各国のBath文化や歴史を垣間見ることができます。

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「Soak」のコーナーで、日本の温泉、銭湯文化を紹介する一角を発見。そこに置かれていたのはこれ(↑)、風呂桶です。英国で目にしたのは、おそらく初めて! 顔を近づけてみると…、ヒノキのいい香り~~。

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こちらは大分県竹田市の長湯温泉にある「ラムネ温泉館」の、湧き水を利用したラムネ(レモネードと説明されていました)と風呂敷。風呂敷について、「風呂に行く人が衣類を包むために使う布」と解説されていて、想像するだけで風情が感じられます。

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古い写真もありました。これは1863年にイタリアの写真家が日本の伝統的な文化を撮影した中の1枚なのだそうです。この写真にあわせ、日本には「brothers in the skin」という言い回しがあることも紹介されていました(「裸のつきあい」のことでしょうか)。

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もちろん「Bath」文化は日本の「温泉」だけではありません。上の写真はフィンランド式サウナで使われる白樺の葉っぱと桶。他にも、古代ローマの公衆浴場の「thermae(テルマエ)」、中東に見られる「hamam(ハマム)」、ヨーロッパの「spa」などの写真や模型、文献があり、改めて注目してみると、各地で「Bath」文化が育まれてきたことがよくわかります。浴場は単にリラクゼーションの場所ではなく、時に人々の交流の場であったり、時に政治の舞台となったりしたと言われますしね。

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ロンドンに関係するものとしては、かつてJermin StreetにあったTurkish Bath↑。1862年にトルコ式ハマムの人気の高まりを受けてオープン。ロンドンだけでも100を越す施設があったとされています。

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会場の所々に、「Bath」関連の言葉が掲げられていて、オノ・ヨーコさんの言葉もありました。

エキシビションは1月28日まで。興味深い内容ですが、規模は意外と小さめです。風呂好きの方は覗いてみては?(編集部C)

Soak, Steam, Dream: Reinventing Bathing Culture
1月28日(土)まで/入場無料
Roca London Gallery, Station Court, Townmead Road, SW6 2PY
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