新20ポンド札の顔 ターナー ゆかりの地めぐり

紙幣のイメージ写真 © Bank of England
■ 2月20日に流通が始まった、新20ポンド札に描かれているのは、英国を代表する風景画家JMWターナー(Joseph Mallord William Turner 1775 - 1851)。新札流通を記念して、ロンドンで生まれたターナーのゆかりの地を歩いてみよう!

1. ターナー生誕の地
Covent Garden(21 Maiden Lane)

床屋の息子としてターナーが生まれたのは1775年のコヴェント・ガーデン。当時の家は残っておらず、現在はパブ「The Porterhouse」が建っている。壁には生誕の地を示す緑色のプラークあり。

2. ロイヤル・アカデミー
Somerset House, Strand

14歳のときに、現在のサマセット・ハウスにあったロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ付属の学校に入学。翌年(1790年)、夏の展覧会で初めて作品が展示され、画家としての道を歩み始める。

3. ターナーの家
Sandycombe Lodge, Twickenham

1813年にロンドンのストレスフルなアート界を離れ、トゥイッケナムに引っ越したターナー。自らが設計を手掛けた家で1826年まで暮らした。一般公開中(https://turnershouse.org)。

4. ターナーのギャラリー&スタジオ
Marylebone(47 Queen Anne Street)

ターナーは自分の作品を展示・販売するギャラリーを構え、顧客はここを訪れて作品依頼や購入を行った。彼は晩年までエージェントを置かずに、すべて自分で交渉したという。

5. ジョン・ソーン卿の家
Lincoln's Inn Fields

ターナーと親しかった友人のひとり、建築家ジョン・ソーン卿。彼のために絵画を数点残しており、現在博物館となっているジョン・ソーン邸に展示されている(www.soane.org)。

6. 国会議事堂
Westminster

国会議事堂が火災に見舞われた1834年、ターナーは数多くの民衆とともに対岸から火災を目撃し、その様子を最低3度、描き表している=下。

7. ターナー晩年の家
Chelsea(119 Cheyne Walk)

70歳を迎えたターナーが25歳年下の未亡人とともに、1851年(76歳)に死ぬまで暮らした家。屋根を改造してそこに座り、テムズ河をスケッチした。壁にプラークあり。

8. テート・ブリテン
Millbank

ターナーの死後、専用の部屋を作ることを前提にすべての作品が国に寄贈された。テート・ブリテンに収められた作品数は油彩400点、水彩画は2万点に及ぶとされる(www.tate.org.uk)。

9. ナショナル・ギャラリー
Trafalgar Square

ターナーの代表作で新20ポンド札に描かれた「The Fighting Temeraire」が展示されているのがナショナル・ギャラリー。映画「007 スカイフォール」にも登場した(www.nationalgallery.org.uk)。

10. セント・ポール大聖堂
Ludgate Hill

体調を崩しても病床に絵の具を持ち込みドローイングしたターナーだが、1851年にコレラが原因となり死去。遺体はセント・ポール大聖堂に埋葬されている(www.stpauls.co.uk)。

ターナーについてもっと詳しく知りたい方は特集記事をオンラインでぜひ

週刊ジャーニー No.1126(2020年2月27日)掲載

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