ホンネで語る!
英国でのワーホリ

後編

ワーホリの魅力

ワーキングホリデー(Tier 5: Youth Mobility Scheme 以下、ワーホリ)の制度を利用して英国で暮らす日本人の生の声を聞くべく、20~30代の女性3人による座談会を決行。ワーホリ生活の夢と現実について、熱く語っていただいた(全2回シリーズ)。
参加者のプロフィール
Aさん (30歳)/在英1年(ワーホリ期間:2016年11月~)。出身は福岡県。ロンドン東部在住。
Bさん (31歳)/在英1年1ヵ月(ワーホリ期間:2016年10月~)。出身は岡山県。ロンドン西部在住。
Cさん (29歳)/在英3年(ワーホリ期間:2014年11月~2016年10月、終了後、配偶者ビザに切替)。出身は東京。ロンドン北部在住。

旅行の目的いろいろ

― ワーホリ中に海外旅行に出かける人も多いようですが、いかがですか?

A
旅行にたくさん行きたいと思ってワーホリに応募したので、それが実現できるのは嬉しいです。最低でも月1回は旅行に出かけるようにしています。
C
日本から旅行するのと違って、ロンドンからだと旅費が安いですしね!
A
ロシアやヨーロッパを中心に、以前から行ってみたかった美術館を旅行して回りました。残りの期間は北アフリカ、ギリシャあたりを訪れたいと思ってます。
C
ギリシャ、おすすめです! 街を歩いていて突然遺跡が現れるのが面白い。私は島に惹かれていて、スペインの島々やマルタ島に行きました。冬は地中海に行って、日光を浴びています。
B
人それぞれに旅行の楽しみ方がありますよね。私はお祭りに行くのが好きです。スペインの有名なトマト祭り(La Tomatina)や、イタリア北部で開催されるオレンジを投げるお祭り(Battaglia delle Arance)に行きました。一押しは、イタリアのマスカレード(ヴェネツィア・カーニバルCarnevale di Venezia)。
A
行きたいと思ってたんです!
B
街中にカラフルな衣装を着て仮装した人たちがいるので、歩いているだけでもすごく楽しいですよ。一緒に行った友達はコスプレするつもりでドレスを持参して、現地で買ったマスクをつけてました。2月だけど、寒さも吹き飛ぶ! お祭りって、知らない人同士でも一緒になってワイワイ盛り上がれるんですよね。それが醍醐味。雰囲気を楽しむという意味では、パリ、ドイツ、ベルギーのクリスマス・マーケットに行ったのもいい思い出です。
A
マーケットといえば、ヨーロッパ各地のアンティーク・マーケットもいいですよね。旅行先では足を運ぶようにしています。
B
あとやっぱりオーロラは見に行きたい。理想の旅は、フィンランドでサウナに入ってサンタクロースの村に行って…。
AC
(笑)

「まだまだ旅行に行きたりない」と話すAさん。

物価の感覚が麻痺

C
この間、ノルウェーに行って物価の高さを実感しました。ロンドンの2、3倍はありそう。500ミリのペットボトル入りの水で5ポンドくらい。ファストフードを抜きにすると、一番安いレストランでひとり50ポンドから。全部高かった!
B
食事は本当に高くつくので、私はカップヌードルを持って行くこともあります。
C
その気持ちわかる! 地方に行ったとき、現地では外食の習慣がないからかレストランが少なかったんですよ。町の片隅に5、6軒だけ。そのうち5軒がピザ屋さんで、あとの1軒が中華料理店みたいな(笑)。旅行前にネットで宿泊先を探しているときに、「なんでこんなにキッチンつきが多いんだろう」って疑問だったんですけど、実際に行ってみて「そういうことか!」ってわかりました。
A
現地で知ることは多いですよね。北欧って確かに高いですけど、旅行したときに、それほどでもないなって感じました。私イギリスに住んで、物価の感覚が麻痺してるのかも(笑)
C
イギリスは日本に比べても外食が高いですからね。イギリスに来た当初、いい雰囲気のレストランに行って、「この値段でこのクオリティ?」って首をかしげることがたくさんありました。おかげで、いまはそれなりに安くて美味しい店を探す嗅覚が備わってきました。
A
ロンドンは中途半端なレストランよりも、フード・マーケットのストールのほうが美味しいものがいっぱいありますよね。

お祭りを求めて旅行に出ると話すBさん。2月に開催されるイタリア・ヴェネツィアのカーニバル「マスカレード」はおすすめ!

日本人女性はもてる?

― 恋愛観について教えてください。

C
ワーホリで来たときは、恋愛のことはまったく頭になくて、2年後は日本で婚活かなって考えてました。だけど、こっちに来て友達を作るために色んなイベントに行ってた時期に今の夫になる彼に出会って、そのままトントンと。彼はヨーロピアンなのでビザの問題がなく、ビザを取るのがどれだけ大変かを理解してもらうのが難しかったです。
B
私は日本に彼氏を残してきました。でも、離れているからこそ大切にしたい誕生日とかクリスマスとか、案外あっさりしてるんです。いままで電話したのは1回。どう思います!?
C
冷めてきてる?
B
そうですね…。メールでのやりとりは続いていて近況は報告し合ってるけど、すごく謎です。

― ナンパされたことは?

B
日本人女性ってもてるし、国によっても文化が違うから、誰かが言い寄ってきても、日本人が好きだからなのか、ただフレンドリーなだけなのか、よくわからないことはあります。
C
ジャパ専(日本人ばかりを狙う外国人)じゃないかどうかを見極めるのは重要! 私の見分け方はライン(通信アプリ)。ヨーロピアンでラインをダウンロードしていたらジャパ専の可能性が高い! アジア系とやりとりしてるってことですから。日本関連のミートアップに参加していた外国人はみんな持ってました(笑)。日本人女性は人当たりがいいから、声をかけられやすいですよね。
A
私、ロンドンで出歩いてないのかも…。女の子と出会って仲良く話すことはあるけど、異性はない…。日本に彼氏を残してきたわけでもないので、こっちで作ってもいいんですけど、出会いがない!(笑)だけど、忙しくてそれどころじゃないので、特に気にしていません。
B
忙しいのでそういうのを面倒くさく感じることもあります。日本人の集まりで出会った人に「コンパしましょう。『ハイスペック』そろえますから」ってメールをもらったことがありますけど、あまり気乗りはしませんでした。

― 恋愛に国籍は関係ありますか?

A
どこの国の人でもオッケーです。
B
私は親が厳しくて、20歳の頃からお見合いしなさいって言われてきたし、将来は日本に住みたいという希望もあるので、できれば日本人がいいな。といっても、価値観が合う人なら日本人に限らずオープンですけどね!

「ノー」と言えるように

― ワーホリは期間が2年間と区切られていますが、長いと思いますか? それとも短いと思いますか?

A
2年でちょうどいいと思います。
C
同感です。最初の年に1年の流れをつかむことで、2年目にはもっと具体的な計画が立てやすい。
B
この1年、あっという間でした。毎日の生活に追われて、何してたんだろうって思うこともあります。ミュージカルをたくさん見ておきたい!
A
一時は仕事しつつ、旅行も立て続けに行って、疲れたこともありました。でもあと1年しかないので、そこは頑張って思う存分旅行して、ミュージカルや劇も鑑賞して、日本に帰りたいと思います!

― ワーホリでイギリスに来て、自分が変わったと思うことはありますか?

A
ひとりで色々な場所に出かけたり、旅行したりする機会が増えたので、行動力があがったと思います。あと日本と違う環境で生活するのって、大変なことも多いので、その点で生活力もついた気がします。
B
私はメンタルが強くなったと思います。外国人の友達といると、意見を求められることが多くて、あいまいな答えをすると、「出た!」って言われるんです。「好き」か「嫌い」か、嫌いなら理由を言ってって。国の政治や宗教についての話になることも多いから、自分の意見をしっかり持っておかないとダメだなって思います。ニコニコ笑ってごまかすのは通用しない。
C
「空気を読む」こともないしね。
B
びっくりするぐらいない! 友達からはもっと自己主張をしたほうがいいって言われます。
C
確かに、自分の意思を伝える癖がつきました。求められていることに「ノー」と言ったとしても、理由を伝えれば尊重してもらえますし、「ノー」と言うことに対して申し訳ないと思わなくていいから、気持ちも楽ですね。

「ノー」と言うことに対して、申し訳ないと思わなくていいから気持ちが楽と話すCさん。

週刊ジャーニー No.1014(2017年12月14日)掲載

「英国でのワーホリ」前・後編は、今回で終了となります。今後も様々なテーマで座談会をお届けしていきますので、ご期待ください!
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