■歴史あるロンドンの劇場4館が、閉鎖や再開発、長期的な衰退の危機にさらされている。劇場の保存・支援を行う「シアターズ・トラスト」が発表した2026年版「劇場危機リスト」には、英国全体で39施設が登録され、このうちロンドン内にある4館が含まれていることが分かった。BBCが報じた。

今回、登録されたロンドン内の歴史ある劇場は、バラ・ホール(Borough Hall)、インティメイト・シアター(The Intimate Theatre)、トテナム・パレス・シアター(Tottenham Palace Theatre)、ストリーサム・ヒル・シアター(Streatham Hill Theatre)の4館。リストの開始から今年で20年。同トラストのジョシュア・マクタグガート最高経営責任者は、登録施設は「氷山の一角」にすぎず、特に1970年代に建てられた劇場では、長期的、場合によっては恒久的な閉鎖につながる問題が増えていると強い懸念を示している。
このうちのひとつ、ストリーサム・ヒル・シアターは、著名な建築家W・G・R・スプラーグが設計した最後の劇場。第二次大戦中にドイツのV1飛行爆弾の被害を受けたものの、元の設計で再建され、現在は英国の文化財にも指定されている。2017年にビンゴ施設としての営業が終了して以来、将来が不透明な状態が続く。現在の所有者は教会で、70万ポンド以上を修繕に投じたとしているが、礼拝施設への転用など複数の計画が検討されている。
エンフィールドのインティメイト・シアターは、1935年に劇場へ転用された元教会ホール。新しい教区ホールと住宅を建設する再開発計画が2023年に承認されたが、2026年6月時点で工事は始まっていない。また、1908年築のトテナム・パレス・シアターは、劇場、映画館、ビンゴホールを経て現在は教会として使用されている。深刻な雨水の浸入があり、大規模な修繕が必要だ。一方、1939年に建てられたバラ・ホールは、2018年まで音楽や演劇、ダンスの会場として親しまれた。大規模な改修が必要とされ、2024年に開発業者へ売却されたあと、ホテルへの再開発構想が浮上している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)










































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