■犬好きなら、愛犬が飼い主の気分や感情を敏感に察していると感じたことがあるだろう。新たな研究で、犬が人間の笑顔を見た際、脳内で「報酬」に関わる領域が活発になることが明らかになった。結果に関するレポートが科学情報サイト「iScience」に掲載された。

オーストリア・ウィーン大学の研究チームは、14匹の犬に脳スキャナーを装着させ、人間のさまざまな顔写真を見せて脳の反応を調べた。笑顔の写真を見た際には、おいしい食べ物を与えられた時や褒められた時など、快い経験を得た時に働く報酬系の部位の反応が活性化した。相手が見知らぬ人であっても、犬にとって笑顔は「価値のあるもの」と受け取られている可能性があるという。
研究では、喜び、怒り、恐怖、悲しみの表情も比較したが、報酬系の部位が反応したのは笑顔だけだった。犬は人間のポジティブな感情とネガティブな感情を区別できる一方、怒りや恐怖、悲しみなどの違いまでは細かく判別していない可能性が示された。研究者らによると、犬は人間とは異なる進化の道を歩んできたが、長い家畜化の過程で、人間を理解し協力するための社会的能力を発達させてきたと分析されている。研究チームは、犬とのコミュニケーションを考える上でも重要な成果だとしている。犬へのご褒美はおやつだけではない。研究者は「私たちは犬に幸福感を与えることもできる」と指摘し、愛犬にはもちろん、街で出会う犬にも笑顔を向けることを推奨している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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