■英ウェールズ南部ポンティプリッドのシェアハウスで、数十万匹ものゴキブリが見つかった。害虫駆除業者の担当者は、38年間の経験で「最悪のケース」と証言し、現場は「スティーブン・キングの映画のようだった」と振り返っている。BBCが報じた。4寝室の住宅に住んでいたのは看護師を目指す学生たち。近隣住民からゴキブリについて苦情が寄せられたことをきっかけに発覚した。駆除業者のギャレス・デイヴィス氏らが立ち入ると、冷蔵庫のパッキンやコンセントのすき間、トースター、電子レンジなど、家の至る所から大量のゴキブリが姿を現したという。

確認されたのは「チャバネゴキブリ」。英国南部やロンドンなどで特に多い種類で、業者はまず専用の掃除機でできる限り除去した後、強力な殺虫剤を使用した。しかし薬剤をまくと、配管やコンセントの内部などからさらに大量に出てきたため、駆除作業は5週間にわたり毎週繰り返された。今後も追加の処置が必要になる見込みだとされている。
デイヴィス氏によると、過去1年間に扱ったゴキブリ被害は「数百件」に上り、5年前には年間数件程度だったのと比べ、急増している。今月だけでもすでに6件を担当したという。背景の一つとして、温暖化による気温上昇が考えられる。ゴキブリは暑さを好み、高温になると成長や繁殖が速まるためだ。ただし、英国害虫駆除協会(BPCA)は、都市部で活動が増えているとの報告がある一方、ウェールズ全体で明確な増加が起きているとは断定できないとしている。
専門家は、人口密度の高い建物では暖かさや食べ物、水、隠れ場所がそろいやすく、ゴキブリが繁殖しやすいと指摘。特に集合住宅では、いったん侵入すると別の部屋へ移動することもあり、駆除が難しくなるという。温暖な気候だけでなく、暖房、建物の構造、衛生状態、人や物の移動など、複数の要因が影響しているとみられている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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