【征くシリーズ】Holiday

2015年5月21日 No.882

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stonehenge

南ウェールズ 大探索!

ブレコン・ビーコンズ国立公園を征く

■イングランド、スコットランド、北アイルランドとともに英国を形成する国ウェールズ。国土全体のわずか9%の面積ながら、3つの国立公園を有している。今号ではそのひとつである、ブレコン・ビーコンズ国立公園(Brecon Beacons National Park)を紹介する。

●征くシリーズ●取材・執筆・写真/本誌編集部

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ブレコン・ビーコンズ国立公園の地図
新緑がまぶしい季節がようやく到来! 待ちに待ったこれからのシーズンで、冬の間に凝り固まった体と心を解き放ち、大自然の新鮮な空気を目いっぱい体に取り込みたい…そんな望みに120%応えてくれる場所。それが、今回特集するブレコン・ビーコンズ国立公園だ。

ロンドンからは車で約3時間。ウェールズ中部から南部にかけて広がる同公園は、ウェールズ内にある他の国立公園と比べると起伏に富み、主に4つの「山地」からなるのが特長だ。東から、深い森に覆われた「ブラック・マウンテンズ」、高い山々を擁し、中央部を独占する「ブレコン・ビーコンズ(セントラル・ビーコンズ)」。さらに、かつて王室の狩猟地帯として使われた「フォレスト・フォーFforest Fawr」(「Great Forest」の意)が続き、その西には、東のブラック・マウンテンズと名前がほぼ同じ(違いは単数形か複数形かだけ)であることから混同されがちな、「ブラック・マウンテン」がある。

公園の地盤は、砂岩、石灰岩、礫岩など、エリアによって異なり、それゆえ生殖する植物が違えば景観も多様。山々が織りなす自然豊かな美しい風景に加えて、氷河期に起源を持つ湖や、地下水の浸食によって生み出された鍾乳洞、滝が点在する緑豊かな渓谷などがあり、まさに自然の宝庫と呼べる。

こうした自然景観の保全と観光誘致を目的に、1347平方キロメートル(東京ドームの約3万個分)、東西67・5キロにまたがるこの一帯が国立公園に指定されたのは1957年。後にナショナル・トラストが広域にわたり管理するようになると、駐車場やトレッキング用ルートの整備が進められ、2005年には貴重な生態系を保護する目的で、公園の西側大部分が「フォレスト・フォー・ジオパーク」の名で、ユネスコ支援による「ジオパーク」に認定された。2013年には、美しい夜空に対して与えられる「インターナショナル・ダーク・スカイ・リザーブ」に指定され、夜の生態系の保護を呼びかける取り組みも行われている。

同公園の魅力は、自然の美のほかにも、人類による8000年の歴史に触れることができる点もあげられる。有史以前のストーン・サークルや埋葬塚、高く見晴らしのいい丘に築かれた鉄器時代の砦。さらに産業革命期の英国で、重要な石炭、鉄鋼の産出地として繁栄と衰退の歴史を目の当たりにし、現在は世界遺産にも登録されている町「ブレナーフォンBlaenavon」も公園南東部にある。

大自然と歴史―。これらが重なり合って年間410万人超を魅了しているのが、この国立公園だ。

こうして概要を記しただけでも、見所の多さをわかってもらえるのではないだろうか。まさに目移りしてしまうほどだが、本特集では、編集部イチオシの見所を6ヵ所にしぼって紹介することにした。車で移動することを前提としているが、公園内は公共の交通機関の利用も可能なので、それぞれの移動スタイルで楽しんでいただければ幸いだ。

おりしも現在(2015年5月31日まで)、北部に位置する古書の町「ヘイ・オン・ワイHay-on-Wye」で文学祭「ヘイ・フェスティバル」が開催されている。これに合わせて行ってみるもよし、夏の休暇を利用してゆっくりと訪れてみるもよし、雄大な自然を体感しに、ぜひ出かけてみてほしい。

山:ペン・イ・ヴァンに挑戦!

【写真左】駐車場近くの小川を越え、登山が始まる 【写真右】道はわかりやすく、初心者でも登りやすい。
日本では登山ブームがしばらく続いているのは皆さんもご存知だろう。「機会があれば登りたい…」と秘めた思いを抱いている英国在住者も少なくないのでは? そんな人にぜひ向かってほしいのが公園中央部にそびえる「ペン・イ・ヴァンPen y Fan」。ウェールズ内では、最高峰スノードン山(1085メートル)に次ぐ高さを誇り、グレート・ブリテン島南部では最も高い山である。
そう聞くと、少し躊躇するかもしれないが、ペン・イ・ヴァンは標高886メートル。コースによっては本格的な装備を必要とせず、1時間ほどで登頂可能。初心者が山歩き感覚で挑むことができる、うってつけの山といえるだろう。
まず近くのビジター・センターに立ち寄ってルートを確認。上級者は周囲の山々を回ったり、長距離トレッキングを好む人は半日がかりのルートをとったりするようだが、初心者へのおすすめは、ふもとにある駐車場を出発し、頂上までを往復するコースとのこと。取材班もそのコースを歩くことにした。

【写真】コーン・ディから撮影した、雪が残る3月のペン・イ・ヴァン【写真上】山頂にあるナショナル・トラストのサイン。ここで記念撮影!
地図⑥の駐車場の奥に柵のゲートがあり、そこがスタート地点。そこから、踏みならされた道が、なだらかな丘をはうようにして頂上まで続いている。このルートをたどっていくだけなので、迷う心配がなく、初心者にとってありがたい。だが一方で、森林浴をしたり花々を観察したりしながらの山歩きというよりは、頂上に向けゆるやかな上り坂をただひたすら進むだけなので、苦しく感じることもあるかもしれない(筆者はたびたびくじけそうになった)。そんなときは少し立ち止まってみよう。20分登っただけでも、周囲には茫洋たる丘陵が広がり、スケールの大きさに息をのむ。また、下山者とすれ違う際に挨拶を交わせば、普段の生活では味わえない爽快感が得られるはずだ。
頂上まであと少しというところで、ペン・イ・ヴァンの手前にある「コーン・ディCorn du」と呼ばれる山へと道が分かれている。ペン・イ・ヴァンよりも13メートル低いこの山は、隣り合うペン・イ・ヴァンの眺めを楽しむには絶好の場所。たとえこの山を経由したとしても30分ほど余分に時間がかかるだけなので、よほど急ぐ場合を除き、立ち寄ることをすすめる。特に、ペン・イ・ヴァンの美しい山肌を写真に収めたい人は迷わずゴー!
急ぐ人はコーン・ディの右脇を抜け、あとはペン・イ・ヴァンへ一直線。コーン・ディへと向かった人は、その頂上から右手に見えるペン・イ・ヴァンの山頂に向けて進もう。ゴールを目前にすると、疲れを忘れて、駆け出したくなるような高揚感にとらわれるだろう。周囲にいた他の登山者らの足取りも表情も、心なしか軽やかになっているようだった。
スタートからおよそ1時間半。山頂に到達すると、周囲には見渡す限りの壮大な大地のパノラマが広がっていた。氷河によって削られた急勾配の山肌、空に溶け込んでいくかのように遠く伸びる稜線、不規則な曲線を描く丘の連なり…。畏怖の念さえ抱かせるような雄大な景観を前に、山頂の空気を体いっぱいに吸い込むと、疲れも一瞬のうちに消え去って新しいエネルギーがみなぎってくるのを実感した。
山頂に売店や山小屋はないので(残念ながらトイレもない)、景色を眺めながらゆっくり休憩して下山したとしても、往復で所要2時間半~3時間。もっと長めのルートを歩きたいという人は、A470を北上したところにあるナショナル・パーク・ビジター・センターで尋ねてみるといいだろう。頂上でその気持ちよさを味わった筆者も、次は周囲の山々を巡るルートを歩いてみようと心に決めた。
余談だが、同ビジター・センターからはペン・イ・ヴァンをはじめとしたブレコン・ビーコンズの山々を望むことができる。軽食を提供するティー・ルームやプレイ・グラウンドもあるので、トレッキングをしない人でもドライブのついでに立ち寄ってみるのもいいだろう。
また、気軽に登れる山と書いたが、コーン・ディの山頂が近くなると、険しい岩場が現れたり、どちらの山も、山頂の周囲には断崖絶壁と呼べそうな箇所もあったりする。さらにこの一帯は英陸軍が訓練を行うことでも知られ、夏は熱中症、冬は遭難により死者が出ることもある。決して油断できない場所であることを肝に命じて、山歩きを堪能していただきたい。
 Pen y Fan
地図④ ※ふもとに駐車場有(地図⑥)。A470を北上し、ブレコンの町の手間にナショナル・パーク・ビジター・センター(別名、マウンテン・センター/Libanus, Brecon LD3 8ER/地図⑤)があり、同公園に関する情報が得られる。www.breconbeacons.org
●旅の地図メモ● 出発地点となる駐車場は、A470とA4059の交差地点から、A470を2キロ弱北上すると右手に現れる。駐車場を示すサインも一応あるがわかりにくく、景色や会話に夢中になってドライブをしていると、見落としやすい。行き過ぎると右手に白い建物が見えてくるので、そこまで行ってしまったらUターンしよう。

保存列車:蒸気機関車で手軽な列車の旅

南部の町「マーサ・ティドヴィルMerthyr Tydfil」を起点に観光用の保存列車が運行されている。マーサ・ティドヴィルは、かつては鉄生産が盛んで、線路も多く製造された町。蒸気機関車の発明に貢献したリチャード・トレヴィシックが1804年に世界で初めて蒸気機関車のテスト走行を行ったことでも名高い。19世紀後半には北部の町ブレコンへ向かうルートが開通したが、採算がとれず1964年に廃線となった。1980年以降、一部(現在はPant駅~Torpantau駅を往復)を、観光客を乗せた蒸気機関車が走る。列車独特の心地よい揺れに身をゆだね、車窓を流れる風景や山あいの貯水湖などの眺めを楽しんでいただきたい(往復90分)。
 Brecon Mountain Railway
Pant Station, Merthyr Tydfil, CF48 2UP(地図⑩、カーナビではCF48 2DD) www.breconmountainrailway.co.uk ※運賃は往復大人13ポンド、3~15歳は半額。

鍾乳洞:気分はまさに探検家、洞窟内を散策!

カセドラル鍾乳洞内の激しく吹きだす滝は必見。子供も大人もテンションが上がる!(c) GeoPictures.net
1912年、地元で農業を営んでいたモーガン兄弟が、丘の中腹にあった「亀裂」を見つけた。この奥には何があるのだろうか? 抑えられない好奇心から、身をよじりながら隙間をすり抜けて発見したのが、「ナショナル・ショーケイヴ・センター」にある「ダン・ア・オゴヴ鍾乳洞 Dan-yr-Ogof」。現在までに総距離16キロ以上が調査され、このうちの約1.5キロが一般公開されている。時に身をかがめて通らなければならないような地下道を、懐中電灯を片手に進めば、探検家になったような気分を味わえる。同センターには、洞窟内に見事な滝を有する「カセドラル鍾乳洞」=写真、3000年以上前のものとされる人骨42体分が見つかった「ボーン・ケイヴ」、実物大の恐竜モデルを100体以上展示する恐竜公園などがある。テーマパークのような場所なので家族旅行に最適。
 The National Showcaves Centre for Wales
Abercrave, Swansea SA9 1GJ(地図⑧)www.showcaves.co.uk※入場料は大人13.75ポンド、3~16歳9.50ポンド。

炭鉱:世界遺産で炭鉱の歴史に触れる

1980年に閉山したが、今にも動き出しそうな状態で保存されている。また、炭鉱の町を舞台にしたスタジオジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』では、制作にあたり宮崎駿監督がウェールズを訪れ、作品の構想を練ったとされる。各所に残る鉱山跡の風景が同作品に与えた影響を知ることができるだろう。

子供も大人も腰にずしりと重い炭鉱夫の『命綱』と呼べる装具を身につけ、出発!
石炭の産地として、英国の産業革命を支えたウェールズ。1913年には600を超える鉱山がフル稼働、多くの人が石炭産業に依存して暮らしていた。ところが時代の流れとともに規模は縮小され、20世紀末までにほとんどが姿を消していった。「ブレナーフォン」の町に残った唯一の鉱山「ビッグ・ピット」も1980年に閉山。そして3年後、ウェールズ人にとっての誇りである炭鉱の歴史を後世に伝えるため、「ビッグ・ピット国立博物館」へと生まれ変わった。
 この博物館では元炭鉱夫がガイド役となり、地下90メートルにある坑道を案内するツアー(約1時間、無料)が開催されている。ヘルメットやヘッドライトなどを身につけ炭鉱夫さながらの格好で、当時使われていた鉄格子のリフトに乗って地下へと降りて行くのだが、暗くひんやりとした地下で頼りになるのは、ほのかなライトと元炭鉱夫の声。いかに過酷な環境下で人、そして馬が働いたのか、坑道を歩きながら語られていく。内容の濃いツアーといえるだろう。
 この町は製鉄業でも名を馳せ、現在、世界遺産に登録されている。製鉄所や溶鉱炉の跡を見学できる「ブレナーフォン・アイアンワークスBlaenavon Ironworks」(地図①)にも、あわせて足を運びたい。
 Big Pit National Coal Museum
Blaenafon, Torfaen NP4 9XP(地図②)www.museumwales.ac.uk/bigpit

滝:水の音に癒される

南西部で特に注目を集めるスポットが、滝が連なる「ウォーターフォール・カントリー」だ。貴重な植物の生態系が広がることから、ウォーキングやロック・クライミングのグループのほか、写真家や洞窟探検家らも魅了し、年間16万人が訪れる。雪の滝(the Snow Waterfall)の名を持つ「スクードゥ・イ・イーラSgwd-yr-Eira」などの滝を巡る、ウォーキング・コースも多数、紹介されている。一般的なコースは3時間で4ヵ所の滝を見て歩くものだが、もっと気軽に滝と森林のマイナスイオンを味わいたい人は、8キロ西にある「ヘンリッドHenrhyd」=写真=の滝がおすすめ。駐車場からわずか15分ほどでたどり着くことができるため、日程が限られている人や子供連れでも比較的行きやすい(滑る所もあるので、足元に注意)。南ウェールズで最も落差(27メートル)のあるこの滝は、滝の裏側にも回ることができる。裏側に立って滝から流れてくる霧のような水滴を浴びれば気分は爽快!
 Henrhyd Falls / Sgwd Henrhyd
地図⑦ ※近くにナショナル・トラストの駐車場有。www.nationaltrust.org.u/article-1356405829918

ウィスキー:復活したウェールズの美酒に舌鼓


ウェールズでの蒸留酒造りの歴史は古く4世紀にさかのぼるとされ、18世紀以降、優れたウィスキー産地として知られたこともあった。だが、19世紀末に起こった禁酒運動の影響を受け、同地でのウィスキー造りは消滅。100年以上の時を経た2000年、地元の有志らによって蒸留が再開された。それがウェールズ唯一の蒸留所「ペンダリン」である。近隣に水源を持ち、自然の恩恵を受けて造られる美酒は2004年から発売が開始され、発売記念レセプションにはチャールズ皇太子も祝福に駆けつけた。現在では、日本をはじめ世界16ヵ国に輸出するなど、年々人気を高めている。
 Penderyn Distillery
Penderyn CF44 0SX(地図⑨)www.welsh-whisky.co.uk※蒸留所ツアーは8.50ポンド、試飲付
●旅の地図メモ● 運転中などで、飲めないツアー参加者には持ち帰り用の小瓶が用意されている。ショップも併設され、お土産を買うのにぴったり。
樹木の息づかいに触れる

グリファイス・カントリー・ハウス・ホテル

【写真左】ホテル周囲では大地のエネルギーを感じずにはいられない樹木の数々が育つ 【同中】客室は全23室。花柄のテキスタイルを基調としていたり、図書室をイメージしていたりと、異なるテーマで彩られている 【同右】地元産の新鮮な食材を使った料理が提供される。アフタヌーン・ティーも有(写真はすべてホテル提供)。

緑深い北東部を走るA40から一本西へ入り、時に車が1台しか通れないような細い山道を2キロほど走ると現れる「グリファイス・カントリー・ハウス・ホテル」。今回取材班が宿泊先に選んだのは、秘境あるいは隠れ家といった言葉が似合う趣の同ホテルだ。
「グリファイス」とは「濡れた土地」の意。ウスク川と小高い丘に挟まれたこの地は、丘の斜面に沿って上昇する川霧によって地面がしっとりと濡らされることからそう呼ばれ、13世紀にはすでにその名で知られていた。
18世紀頃に住居として建てられ、1936年に宿泊施設に転身。現在の所有者であるブラブナー家の手へと移ったのは1948年のことだ。ホテルとして客を迎える一方、一家はこの地に暮らし、一時は4世代が暮らしたこともあったという。経営は過去67年にわたって代々引き継がれ、それぞれが『我が家』に対する愛情を注いできた。同ホテルに足を踏み入れてどこかホッと落ち着くのは、そうした愛情から生まれる居心地の良さを感じるからかもしれない。
ホテルのすぐ側をウスク川が流れ、フライ・フィッシングを目的に訪れる宿泊客も多い。現在のシーズン中(3月から秋頃まで)は、サーモンやマス釣りに興じることが可能だ。
さらに敷地内には、シダや楢の木などが植樹され、ホテルでは木々を観賞する散歩コースを案内している。取材班が朝からそのコースを歩いてみると、川霧で濡れた木々の葉が、真っ白い朝日に照らされてキラキラと輝き、生命力あふれる美しさを放っていた。 
自然に囲まれてホッとくつろげる同ホテル、ブレコン・ビーコンズ国立公園を訪れる際は、ここを拠点にしてみてはいかがだろうか。

●Gliffaes Country House Hotel● Crickhowell, Powys, NP8 1RH(地図③)※カーナビで上記のポストコードを入力しても、なぜかホテルにたどり着けないのでくれぐれも使わないこと。詳しくはウェブサイトでご確認を。Tel: 01874 730 371 www.gliffaeshotel.com

Travel Information

※2015年5月18日現在

メイン・オフィス: Plas y Ffynnon, Cambrian Way,
Brecon LD3 7HP
Tel: 01874 624 437
www.breconbeacons.org
www.nationaltrust.org.uk/brecon-beacons

広大な公園内を回るには車が便利。カーディフからはA470でまっすぐ北上すれば、マーサ・ティドヴィルにつく。あるいはニューポート方面からA4042でアバガヴェニーAbergavennyまで行き、ブラック・マウンテンズ周辺から入ることも可能。

公共交通

カーディフからニュータウン行きのバス(T4)に乗れば、北部の町ブレコンまでたどりつく。公園内は観光用列車を除き、鉄道は走っていないが、ローカル・バスが数路線走っている。詳しくはwww.breconbeacons.orgにて。

ウェールズの名物 「ウェルシュ・ケーキ」
小麦粉、レーズンを主材料とする、素朴な味わいのケーキ。どこのカフェでも見られるが、「しっとり」感が店によって異なる。取材班のイチオシは、ナショナル・パーク・ビジター・センター(地図⑤)のティー・ルームで売られていたもの。「しっとり感」が絶妙で、かつシナモンが加えられ深い味わいが感じられた。

ロンドンから2泊3日で征く

旅のモデルプラン
■ここで紹介するプランを目安に、宿泊地や天候に合わせて柔軟にプランを立てよう!

●せっかくなら山に登りたい!【アクティブ・コース

1日目 ペン・イ・ヴァン
2日目 鍾乳洞またはヘンリッドの滝、ウィスキー蒸留所
3日目 ビッグ・ピット国立博物館

●もっと気軽に自然と歴史に触れる 【ゆったりコース
1日目 保存列車(ブレコン・マウンテン・レールウェイ)
2日目 鍾乳洞またはヘンリッドの滝、ウィスキー蒸留所
3日目 ビッグ・ピット国立博物館

●小さい子供連れ向け 【ファミリー・コース
1日目 保存列車(ブレコン・マウンテン・レールウェイ)
2日目 鍾乳洞
3日目 ヘンリッドの滝またはビッグ・ピット国立博物館
※鍾乳洞のあるナショナル・ショーケイヴ・センター内には、動物と触れ合える広場やプレイ・グラウンドもあり、1日楽しめる。

●首都カーディフにも行ってみたい! 【よくばりコース
1日目 カーディフ観光
2日目 ペン・イ・ヴァンまたはビッグ・ピット国立博物館
3日目 鍾乳洞またはヘンリッドの滝、ウィスキー蒸留所