メリルボーン駅に隣接する5つ星ホテル「ザ・ランドマーク・ホテル」の前身は、1899年に誕生した「ザ・グレート・セントラル・ホテル」。英北西部マンチェスターとロンドンをつないだ「グレート・セントラル・レイルウェイ」開業と同時に、王室メンバー列席のもと華々しくオープンしたものの、戦時中に軍に接収され廃業。戦後に政府系施設として使われた後、1993年にホテルとして再オープンした。バブル期には演歌歌手の千昌夫が所有したこともある。
かつて馬車で訪れた宿泊客らの乗車口となった広い中庭には、「ウィンター・ガーデン」と呼ばれるレストランが設けられている。8階吹き抜けの空間にヤシの木が高くそびえ、ヴィクトリア朝時代のエレガントな温室を思わせるガラス張りの天井からは、明るい光が降り注ぐ。
ここでは、内観を特長づけるヤシの木にちなみ、「ハイパーム・ハイティー」と名付けられた伝統的なアフタヌーンティーが提供される。ハープ奏者の生演奏を聞きながらの時間は格別だ。南国の高級リゾートを思わせる雰囲気に包まれ、上質なひとときを過ごしてはいかが?
美味しさ
紅茶の種類
サービス
《 記者からの一言 》
ティースタンドではなく一皿ずつ提供されるスタイルで、少しアフタヌーンティーの雰囲気に欠けるのが残念。
The Landmark Hotel
222 Marylebone Road, London NW1 6JQ
TEL: 020 7631 8000
www.landmarklondon.co.uk
Afternoon Tea
月~金15:00~17:00 /土、日13:30~17:00
要予約
・High Palms High Tea (Afternoon Tea)...£45
・with a glass of Champagne De Castelnau Brut Reserve...£52
・with a glass of Champagne De Castelnau Rose...£58
週刊ジャーニー No.1105(2019年9月26日)掲載