1851年、ロンドンで開催された世界初の万国博覧会が大成功を収め、その収益をもとにオープンした「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(The V&A Museum)」。当時の女王夫妻の名を冠した同館では、絵画や彫刻だけでなく、食器・家具類、ジュエリーやファッションなど、大英帝国時代の華々しさを物語る数々の名品を楽しむことができる。
 実は、同館は初めてミュージアムにカフェを併設したことでも知られ、美術品に囲まれて食事をするという画期的なアイディアは、世界中の人々を驚嘆させた。

同館内にあるヴィクトリア朝時代の3つのカフェの中で、もっとも絢爛豪華で広いのが「ビリヤード・ルーム」。
© Victoria and Albert Museum London
19世紀の芸術家、ウィリアム・モリスがデザインした「モリス・ルーム」。 画家エドワード・ポインターが手がけた「ポインター・ルーム」は、青と白のタイルが特徴。
 

カフェは3室あり、どれも豪華でエレガント。アフタヌーンティーは、ウィリアム・モリスがデザインした緑色を基調とするティールーム「モリス・ルーム」で提供されている(金曜のみ)。サンドイッチやスイーツなどのメニューは、歴史料理研究家の協力で、ヴィクトリア朝時代のレシピを再現したもの。女王が堪能したアフタヌーンティーを、1900年代初頭に使われていた「バーレイ社」のアンティーク食器で味わうことができる。
150年前に思いを馳せながら、上質な午後を過ごしてはいかが?

(写真左)ポピーとキャラウェイの種がふんだんに含まれたバターミルク&アーモンド・スポンジ(右端)、オレンジケーキ(中央)、グーズベリー&クリーム・タルト(左端)。
(写真右)ヴィクトリア女王の好きなスイーツといえば、クリームとジャムが挟まれた「ヴィクトリアン・ケーキ」。バーレイのアンティーク食器も。

美味しさ

 

紅茶の種類

 

サービス

 
《 記者からの一言 》

気軽に行けるミュージアム・カフェでのアフタヌーンティーとしては、メニューに特徴があるものの、モリス・ルームの華やかな雰囲気も相まって満足感あり。ただし、サンドイッチやスイーツのおかわり&持ち帰りは不可。

Victoria and Albert Museum

Cromwell Road, London SW7 2RL
TEL: 020 7942 2000
www.vam.ac.uk

Afternoon Tea

金曜のみ/13:00~19:00 ※要予約

・Victorian Afternoon Tea..£30
・Prosecco Afternoon Tea..£35
・Champagne Afternoon Tea..£38

週刊ジャーニー No.1112(2019年11月14日)掲載


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