1837年、わずか18歳で大英帝国の君主の座に就いたヴィクトリア女王。その同じ年に、ロンドンで最初の高級ホテルとしてオープンしたのが「ブラウンズ・ホテル」だ。

1837年の開業当初のオークパネルを残して改装された、「古き良き英国」の面影を残すイングリッシュ・ティールーム。

ブラウンズ・ホテルとアフタヌーンティーには深い縁がある。19世紀当時の食事は、朝食と夕食の2回。食間があまりに長く、空腹に耐えかねた公爵夫人が考案したのが、アフタヌーンティーの習慣。ブラウンズ・ホテルは、そのアフタヌーンティーを初めて提供したホテルなのである。公爵夫人はヴィクトリア女王の女官を務めており、噂を耳にした女王もホテルの「イングリッシュ・ティールーム」でアフタヌーンティーを度々楽しんだ。

(手前から)コロネーションチキン、プローンカクテル、パルマハム&クリームチーズのポテトバン。
左:スタッフの制服は、食器(ウェッジウッド)の花柄とそろえた特注品。
右:(上から)ピーカン&チョコレート・シュー、レモン&ゆず&ホワイトチョコレート・クリームケーキ、ストロベリー&ライム&ミント・プチガトー、ラズベリー&ピーチ・ヨーグルトケーキ。

「ジャングル・ブック」の著者ラドヤード・キプリングや、「ミステリーの女王」と呼ばれた推理作家アガサ・クリスティにも愛された、重厚かつ落ち着いた雰囲気は今も健在。サービスも細やかで、ホテルの頭文字「B」が刺繍されたリネン(麻)のテーブルクロスやナプキンも往年の「古き良き英国」を感じさせる。

ヴィクトリア朝時代を彷彿とさせる、リネンに包まれたスコーン。ブラウンズ・ホテルの頭文字「B」が刺繍されている。

女王がくつろぎ、著名作家が数々の名作を書き上げたティールームで、上質なひとときを過ごしてみては?

Brown's Hotel

Albemarle Street, London W1S 4BP
TEL: 020 7493 6020
www.roccofortehotels.com

Afternoon Tea

12:00~18:00 要予約

・Traditional Afternoon Tea...£55
・Tea-Tox Afternoon Tea...£55
・with a glass of Moet & Chandon Brut Premier NV...£65
・with a glass of Ruinart Rosé...£68
・with a glass of Ruinart Blanc de Blanc...£70

週刊ジャーニー No.1103(2019年9月12日)掲載