何ゆえ、「日本」と名付けられた道がありますの?
愛するお父様へ
前文お許しくださいませ。
お父様、いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ今週末から、サマータイムが始まります。まもなくイースターもやってまいりますし(4連休です!)、待ちわびた春の訪れに心が躍ります。
ところで、3月26日(日)は英国では「母の日」とされております。日本の「母の日」は5月ですので時期尚早ではございますけれど、ささやかながらお母様への贈り物をお送りいたしました。当日までにお手元に届くとよいのですが…。ちなみに、英国での「父の日」は、日本と同様に6月18日(日)です。3ヵ月後を楽しみにしていてくださいませね。
さて、本日も新たに知りました事柄につきまして、ご報告いたします。
先日、北ロンドンに住む友人のフラットで、おしゃべりをしていたときのことです。彼女が「この家の近くに『Japan Crescent』という通りがあるのよ」と話すので、半信半疑で確かめにまいりましたところ、なんと本当にそうした名前の通りが存在しておりました! 住宅街にある湾曲した短い道なのですが、一見した様子では通り沿いに日本関連の建物などがあるわけでもございません。
とても不思議に思い、翌日、英語学校のサラ先生にこの話を伝えますと、「ほかにも『Japan』という名のつく場所があるかもしれませんよ。調べてみてはどうかしら?」と、あるウェブサイトのアドレスを教えてくださいました。それは「Streetmap.co.uk」というウェブサイトで、英国内のストリート名を検索できるというもの(このような便利なサイトがあるのですね)。早速検索してみましたら、先述いたしましたロンドンの「Japan Crescent」のほかに、「Japan Road」がエセックスとリンカンシャーに、「Japan Street」がマンチェスターにあることが判明したのです!
一体なぜ「日本」と名付けられているのでしょう? その由来を知るべく、これらの通りを管轄化に置く各カウンシル(自治体)に問い合わせてみることにいたしました。
どのようなお返事をいただけるのか楽しみにしていたのですが、待てど暮らせど、どのカウンシルからも連絡が来ません。仕方なく何度か電話をかけてみましたものの、「担当者が不在ですので詳細はわかりかねます」と、カウンシル側も困惑したご様子…。結局、名前の由来について何もわからずじまいで、調べを終えることになってしまいました。おそらくカウンシルとしましても、小さな通りの誕生の歴史について尋ねられても記録などは残されておらず、困ってしまったのかもしれませんね(好意的に捉えすぎでしょうか…)。
何やら心がもやもやとしたままですけれど、また次の機会に調べなおすことにして、このへんで筆を置きたいと思います。中途半端な報告となり、申し訳ございません。それでは、お母様にもよろしくお伝えくださいませませ。
かしこ
平成29年3月20日 るり子