ご当地ワインと郷土料理&名産物㉖ 番外編:あると便利なワイン小道具

ウェルカム・ドリンクからひと工夫スタート!

新年明けましておめでとうございます。今年も様々な国・地域のワインとご当地名物をご紹介しつつ、時折、『番外編』と題する記事を交えながらミニミニ講座を続けていきたい。さて、今回も先月に続き『番外編』として、ワインに関わるトピックをお届けする。年始ということでパーティーや食事会など、ワインを飲む機会も多いことだろう。自宅に人を招く場合、あると便利なワインの小道具をご紹介しよう。過去30年間の経験から、お薦めの品々を取り上げたい。
まず、ウェルカム・ドリンクwelcome drinkを供する際、特に立席の場合では話相手を求めて動き回ったり、トイレに席を外したりしてグラスが混同してしまうケースが少なくない。そんな時に重宝するのがグラス・マーカーglass marker=写真右2点。それぞれのグラスに付けて自分のグラスを見分けるのに使う。バラエティ豊かな色・形の製品があり、例えばクリスマスにはサンタクロース、雪だるま、クリスマス・ツリー等の形のものを用意すると華やかさもアップ。筆者の場合、通常ゲストは6~10名。食事の準備が整うまでの間のウェルカム・ドリンク用グラスの底に、異なった色のシンプルな輪(マーカー)をグラスの持ち手に付けてもらっている。ホーム・パーティーでなくてはならない小物の一つだ。

ワイン・ボトルを開ける時に活躍する小道具たち

さて、ワイン・ボトルを開けるにあたり、次の品々を揃えておきたい。
【フォイル・カッター】コルクを包んでいるフォイルを切りとるのに便利な道具=写真右はその一例。
【コルク・スクリュー(ワイン・オープナー)】多種あるが、筆者がお薦めしたいのはごくシンプルで使いやすく、保存時も場所をとらない製品(市価で5ポンド程度!)=写真右。 コルクにスクリューをねじ込み、テコの原理でコルクを引き上げる、一見、どこにでもあるオープナーだが、大切なのは、先端の金具が2段階になっている点。最初に真ん中のフックを瓶の縁に引っ掛けてコルクを途中まで引き上げ、それから先端のフックを使って、コルクの残りを完全に引き上げられるようになっている=写真下3点。 ワインを失敗することなく開けられるスグレもの。
なお、発泡性ワインを開ける際、コルクがどうしても抜けない場合には、右の写真の小道具を使ってコルクを挟み、ねじ上げながら引き上げると楽に開く。
【デカンタ】長く寝かせて熟成させたワインには特にデカンタが必要だが、デカンタの方法については、次号で詳しく説明する=右写真はデカンタ用製品の一例。

残ったワインを賢く保存する方法

宴のあと、残ってしまったワインもできるだけ美味しく飲みきりたいもの。
【非発泡性のワイン】瓶の中の空気を抜いて真空状態にし、ワインの酸化を防ぐのが一番のポイント。白ワインの場合は立てた状態で冷蔵庫に、赤ワインの場合は立てた状態で室温で保存すると1週間はもつ。空気抜きは、手動、電動の製品が各種あり、ワイン販売店で取り扱っている。
【発泡性ワイン】ワイン中の二酸化炭素が瓶内のワインの表面に一種の膜を作ってくれるので空気を抜かなくても酸化しない。ストッパー(栓)をして、冷蔵庫に保存すれば、これも1週間はもつ。ストッパーの形は多様だがどれでもOK。ただ、間違ってもヴァキュヴァン(ポンプ式で中の空気を抜き取るストッパー)を使わないように。せっかくの発泡性がなくなってしまう。また、ストッパーを外すときには、空圧のために急に飛び出すことがあるので、手でおさえながらはずすのをお忘れなく。
最後に、最近では、供するワインのボトルを隠して銘柄がわからないようにし、ワイン名を当てるクイズをしながら食事を楽しむ人が増えている。つまり仲間うちでブラインド・テイスティングに興じるというわけだ。ボトルカバーには、ソックスのような簡易な形のものから、写真のようにこったもの(羽田空港で購入。日本的デザインがユニーク)まであるので、探してみてはいかがだろう。

週刊ジャーニー No.1068(2019年1月10日)掲載

ミヨコ・スティーブンソン Miyoko Stevenson

WSETディプロマ取得。Circle of Wine Writers会員。Chevalier du Tastevin(利き酒騎士)団員。Jurade de St-Emilion団員。Ordre des Coteaux de Champagne団員。国際日本酒利き酒師。The Guild of Freemen of the City of London会員。ワイン関連の訳書・著書あり。現在、ロンドンでワイン教室を主宰。
www.miyokostevenson.co.uk
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