
四川料理と言えば麻辣(マーラー)。辣は唐辛子。麻は花椒(ホアジャオ)など胡椒系から来る「しびれ」のこと。唐辛子は元々南米産。中国にもたらされたのは17世紀以降らしい。なので我々が知る唐辛子てんこ盛りで真っ赤っかな四川料理は案外新しい食文化らしい。日本の町中華はあんまり花椒を使わない。でも、花椒ってちょっとクセ強で汗かくけど美味しいのよね。リトル・セチュアンはかつてフィンチリーロード駅近くにあった小さな店で日本人に大変な人気だった。去年春にスイスコテージの駅近くに移転。明るくて小ぎれいでゆったりとした店構えに変身。メニューも写真豊富で分かりやすい。でもその分、ちょっとお高くなった。バトル激しいチャイナタウンと違ってスタッフも余裕があるのか終始笑顔でゆったりと接してくれる。料理はどれも本格四川。ただしローカルの人々の舌にあわせてか、ぶっ飛ぶような辛さはなく比較的マイルド。たぶん頼めばシビレも辛味もマシマシにできるはず。人気の火鍋もある。スイスコテージ周辺で本格四川が食べたくなったらぜひどうぞ。(たべ太蔵)


総合評価 4.0
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£30~35
Little Sichuan(小四川)
4-6 Northways Parade, London NW3 5EN
Tel: 020 8616 7893
www.facebook.com/xiaosichuanrestaurant
※279C Finchley Rd, London NW3 6LTは旧住所なのでご注意を。
Opening hours
Mon/Wed-Fri: 12:00-15:00 / 17:00-23:00
Tue: 17:00-23:00
Sat/Sun: 12:00-23:00
週刊ジャーニー No.1385(2025年3月20日号)掲載