
パリオリンピックが開催されている頃、コベントガーデンにある客室40のホテルの一角にオープンしたヘンリ。名前は店の前を通るヘンリエッタ・ストリートから。監修するのはこれまでにロンドンで数々のレストランを仕掛けて来たジャクソン・ボクサー氏。まだ30代中頃のイケメンシェフだ。料理人としてサラブレッドの家庭に育ち、嘘か真か6歳でレシピ本を書いたんだとか。コンセプトはパリジャンのビストロ。ダークな木製パネルとミラーを組み合わせた落ち着いたインテリア。テーブルにはキャンドルライトが揺れ、パリの居心地良いビストロを再現した温かみある空間。角の素敵なテーブルに案内され気分アゲアゲ。フレンチを謳いながら給仕するのは中東、またはアジア系の人たち。多様性の時代かしら? ビストロだからかメニューは案外オーソドックス。さほど好奇心をくすぐられない。ワインリストはなかなか強気。前菜もメインも間違いなく美味しいのだけど正直、驚きも喜びもなく淡々とした時が流れた。何か、面白みに欠ける美人と時を過ごした気分。1回でいいかな。(たべ太蔵)


総合評価 3.9
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£45~50
Henri
14–15 Henrietta Street, London WC2E 8QH
Tel: 020 3794 5314
www.henricoventgarden.com
Opening hours (毎日営業)
Breakfast 07:00-10:30
Lunch 12:00-14:30
Pre theatre 17:00-19:00
Dinner 17:00-23:00
週刊ジャーニー No.1379(2025年2月6日号)掲載