
他の追随を許さない味でスパニッシュタパスのキングだったバラフィーナ。ところが憎いアイツのせいで全てが変わった。コロナ明けに行ってみると見栄えはいいけど味が極端に凡庸になっていて号泣。コロナとEU離脱でシェフがスペインに帰っちゃったのかな。ミシュラン一つ星も喪失した様子。しかし最近バラマーケット近くに新支店が開き、復調の兆しありとの情報ゲット。バースデーガールを誘って行ってみた。「ディーンストリート旗艦店」以外の4店は予約出来るから嬉しい。バラフィーナのBarraは「カウンター」。Finaは英語の「Fine」。要は「素敵なカウンター」って意味。その素敵なカウンター席を確保。背もたれのないストール席はチョイしんどいけど、調理の様子を堪能できるのは嬉しい。じゅるとろウットリ系トルティーヤを食べただけで腕のいいシェフが戻って来たことが分かる。他のタパスも焼き方、揚げ方、塩加減抜群でどれも美味しい。キングはこうでなくちゃ。まだ100%復調とは言い難いが来年、ミシュランの星1つ再獲得しても驚かない。ぜひお試しください。(たべ太蔵)


総合評価 4.2
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£40~45
Barrafina(Borough Yards)
2 Dirty Lane, London SE1 9PA
www.barrafina.co.uk
他Covent Gardenに2店、Soho店、Kings Cross店もあり。
Opening hours
Mon-Sun 12:00-15:00 / 17:00-22:00
週刊ジャーニー No.1373(2024年12月19日号)掲載