かつてソーホー地区は麻薬や売春などが蔓延するヤバ系エリアだった。リージェントストリートを挟んで富裕層向けメイフェアと貧民層用ソーホーに意図的に分断されたエリア。そこにヨーロッパ各地から難民が雪崩れ込んだことでボヘミアンな空気が醸成された。でも、サッチャーさんが大掃除した。そんな中、100年以上も生き抜いてきたのがこのフレンチハウス。グレードⅡ指定建築物の格調高いパブ。今は立錐の余地もないほど混雑しているけど、かつては作家や画家などが好んで集まってお喋りした店。第2次世界大戦が勃発し、フランスがドイツに降伏すると亡命して来たド・ゴール大統領はこの店でフランス国民を鼓舞する檄文を書き上げた。歴史の生き証人とも言える店。左脇にある細い階段を上るとあるのが同店レストラン部門。20畳程度の小さな店で予約を取るのが激ムズイ。料理はまあまあ。お値段そこそこ。前知識なく行けば古臭いパブ飯。しかし歴史好きなら絶対に一度は訪れたい、ある意味プチ・ヒストリー博物館。2度目はないかもだけど、1度行けて良かった~。(たべ太蔵)
総合評価 4.0
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£35~40
The French House
49 Dean Street, London W1D 5BG
Tel: 020 7437 2477 / 2799
www.frenchhousesoho.com
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Opening hours
Mon-Sat 12:00-15:00 / 18:00-21:00
Sun Closed
週刊ジャーニー No.1366(2024年10月31日号)掲載