牛丼の松屋が「シュクメルリ鍋定食」を始めたことで日本でも認知され始めたジョージア料理。ロンドンにもジョージア料理店は数軒あるが「サウスケンジントンにもあるよ」と教えられて行ってみた。サウケン地下鉄駅から徒歩2分。最高のロケーションにあった「ショティ」はサウケンにあっていいの?と思うほど古びた佇まい。小さな入り口から地階に降りるとブームが去ってすっかり廃れた温泉街のスナックを彷彿とさせるインテリア。なんか、無理に時代に合わせず純朴スタイルを貫く感じ、ちょっと好き。ジョージアは交易路の中継点だったため料理は様々な国の影響を受け、多様で美味しくなった。中でもオスマン帝国の影響が色濃い。旧ソ連下で豊かだったとは言えない国。農民たちが知恵を絞って家にある物で美味しいもの作りました的料理が多く、農民の苦労を思うと胸ジンになる。オシャレな料理とは無縁。まさに農家風家庭料理の数々。爆発的に美味くはないけど女将は明るく働き者で値段も手ごろ。料理出て来るペース早いけどなんか心に沁みる店。一度お試しください。(たべ太蔵)
総合評価 4.0
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£30~35
Shoty Cafe & Restaurant
30 Old Brompton Road, London SW7 3DL
Tel: 020 7584 7100
www.shoty.co.uk
Opening hours
Tue-Sun 12:00-23:00
Mon Closed
週刊ジャーニー No.1365(2024年10月24日号)掲載