マリルボーン地区はかつて貴族も多く暮らした高級エリア。歩いている人たちもどことなく小ざっぱり。レバノンとは「白」を意味するフェニキア語。レバノン山冠雪のイメージなんだって。かつて色んな国がレバノン周辺を治めたけど、食的に圧倒的な影響を及ぼしたのはオスマン帝国。そりゃ美味しかろう。レバノン料理では特にゴマやレモン、オリーヴにヨーグルト、そしてハーブ類が多用される。意外と香辛料は控え目なので日本人の舌に馴染みやすいかも。某大学の同窓会がこのディワンで開かれ、なかなか好評だったと聞き、行ってみた。華やかなセイヤー通りの一角に立つ小さな店。テラス席に陣取った人たちが水タバコプカプカ。中東だな~。スタッフは気持ちいいくらいフレンドリーで質問にも丁寧に答えてくれる。ワインはほとんどが未知のレバノン産。女性スタッフに質問したら「私、飲まないから分かんない。聞いてくる」だって。イスラム教徒じゃ仕方なし。ウットリするほど美味しい訳じゃないけれど、誠意がジワリ伝わるお店。そういう店好き。よろしかったらお立ち寄りください。(たべ太蔵)
総合評価 4.0
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£35〜40
Diwan Lebanese Cuisine
31 Thayer Street, London W1U 2QR
Tel: 020 7935 2445
http://diwanrestaurant.co.uk
Opening hours
Daily 11:30-23:00
週刊ジャーニー No.1357(2024年8月29日号)掲載