■ホテルなどのサイトコントローラーの大手「SiteMinder」社のCEOトレント・イネス氏が、採用面接の決め手のひとつとして「コーヒー」を使っていることを明かした。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。
イネス氏は就職希望者をオフィスに案内する際、必ずキッチンに立ち寄り、コーヒーを勧めるという。そのコーヒーを飲みながら面接をスタートするが、彼がチェックしているのは「面接終了後に使ったマグカップをどうするか」。自主的にキッチンへ持って行き、食洗機に入れたり、ざっと水ですすいだりするタイプでなければ、良い従業員にはなれないという。「スキルを身につけたり、知識や経験を積んだりすることはできるけれど、最終的に重要なのは『当人の姿勢』」とコメント。自分のカップは自分で洗うという態度は、同社の社風であり、また自分の周囲に責任を持つことにも繋がると説明。同氏によると、このコーヒーカップ・テストで10パーセントが不合格となるという。
スタッフ教育の専門家、ニール・フィネガン氏は「適切な人材を見つけることがチームにとって重要であることには同意するが、面接を受ける側は誰しもある程度、緊張している可能性があることを覚えておく必要がある。このような場合、面接後にコーヒーカップをキッチンに戻したかどうかだけで、その人を判断するのは少し不公平に思える」とコメントしている。ごもっとも。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)