■老化の進行を大幅に遅らせることができる食品があるという。食事療法の第一人者マイケル・モズレー博士は長く幸せな人生を送るための鍵は腸の健康にあると言い、遺伝よりも健康的なライフスタイルが長生きの秘訣だと主張する。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。

モズレー博士は特定の食品を食事に加えることで老化を遅らせることができると説明している。博士は老化のプロセスに食事がいかに重要な役割を果たしているかを探るテレビシリーズの制作中に世界有数の科学者たちに話を聞いたという。
その結果、遺伝が老化に与える影響は比較的小さく、生活習慣のほうがはるかに重要だという結論に達した。さらに腸の健康を保つための食事、マイクロバイオーム(microbiome=微生物のゲノムの集合体)が、元気に年を重ね、平均寿命を超えて生き抜くために不可欠であることも発見したという。
博士は「何をどれだけ食べるかが健康でいられるかどうかに重要な役割を果たすが、同様に重要なのはその食べ物が腸内に生息する細菌、ウイルス、真菌の混合物である腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう。別名=腸内フローラ)に与える影響だ。中国の科学者が20歳から100歳を超える1575人のマイクロバイオームを比較したところ健康な人の腸内には非常に多様な細菌が混在しており、特にバクテロイデーテス(Bacteroidetes)という細菌種が多く存在していることが分かった。この細菌は以前からスリムな体型と関連していることが分かっており、太り気味の人の腸内にはこれが遥かに少ないことも明らかになっている」と話した。
モズレー博士は「アンチエイジング」食品でマイクロバイオームを活性化するため、植物性繊維質の多い食事を取り入れ「色の異なる果物や野菜」をたくさん食べるよう提案している。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)