
■「アンネの日記」の著者として知られるユダヤ系ドイツ人少女アンネ・フランクの一家は、同じユダヤ人のビジネスマンによってナチス親衛隊に密告され、強制収容所に送られた可能性が高いことが分かった。英各メディアが報じた。
元FBI捜査官を含む捜査チームは「アンネの日記」の著者アンネ・フランクとその家族に何が起こったのかを知るために、最新テクノロジーを駆使し悲劇の解明に挑んできた。フランク一家の隠れ家をナチスのSD(親衛隊保安部)に密告した謎の人物はこの75年間、20世紀最大のお尋ね者の一人とされてきた。
フランクフルトで暮らしていたフランク一家はナチ党がドイツ政権を掌握し、ユダヤ人迫害が始まるとドイツを脱出。難民に対して比較的寛容だった、オランダのアムステルダムに逃れた。第二次世界大戦が勃発するとオランダは中立を宣言していたが、ヒトラーは「英国軍に協力的であり、中立国としての条件を満たしていない」として1940年5月にオランダに侵攻した。
オランダでも激化してきたユダヤ人迫害の手を逃れるように、一家は2年ほど運河沿いのアパートに隠れ住んでいた。1944年8月4日朝、何者かからの密告を受けたナチスの将校らに発見され、アンネを含む一家8人を強制収容所に連行、アンネはベルゲン・ベルゼン強制収容所で病死。終戦までに父親以外の全員が死亡した。
捜査チームは6年間に渡る調査の結果、あらゆる状況証拠からナチスによって設立されたユダヤ人協会のメンバー、アーノルド・ヴァン・デン・バーグ=写真左=というユダヤ人ビジネスマンを密告の第一容疑者として挙げた。
捜査官は1943年に解散したユダヤ人協会の誰かが、隠れているユダヤ人の名前と住所を引き渡したとする証拠を発見した。見返りとして、その人物の家族は強制収容所への送還を免除されたという。FBIの元捜査官は、ヴァン・デン・バーグの家族だけが誰一人、どの強制収容所でも死亡した記録が残されていない事実を突き止めた。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
































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